知多駅

知多駅の概要

知多駅（ちたえき）は、愛知県知多市に所在する名古屋臨海鉄道南港線の貨物駅です。2015年より休止状態となり、連絡する貨物列車は発着していません。

歴史

知多駅は1969年6月25日に開業し、数々の専用線が設けられました。初めての専用線として日清製粉専用線が開通し、その後も多くの専用線が追加されました。1970年には、さらなる専用線が新設され、1番線の設置や南側線、日本配合飼料専用線の設置が行われました。

1971年には、東海サイロ専用線が設けられ、ここに貨車の入換作業が名古屋臨海通運によって委託されました。この駅では多くの企業が専用線を利用しており、1973年にはさらに多くの専用線が新設されましたが、徐々に廃止される運命にありました。

1984年には、いくつかの専用線が廃止され、1986年には三井物産専用線の使用が停止され、さらに1996年には飼料や食品の輸送が終わりました。2001年には製油所の操業停止により、鉄道による石油輸送も停止されています。

このように、知多駅は多くの専用線が設けられる一方で、時代の波に揉まれ、発着する貨物列車は次第に無くなっていきました。2002年3月23日にダイヤ改正が行われて以降、貨物列車は全て姿を消しました。

駅の構造と関連事業

知多駅は名古屋港に近接した位置にあり、周辺には食品加工工場が設置され、専用線が南北方向に伸びていました。駅構内には果樹栽培などの関連事業として、1987年度よりキウイやスダチの栽培が行われていましたが、現在は駅の役割は変わり、ニヤクコーポレーションの知多事業所が設けられ、タンクローリーの駐車場として機能しています。

取扱貨物

知多駅はかつて、飼料や小麦、石油などを扱っていました。特に日本配合飼料や中部飼料の専用線が接続しており、南へ進む専用線は飼料関連の工場へつながっていました。また、北側の専用線は中部飼料本社工場や日清製粉の工場と結ばれていました。1980年代には石油の取り扱いも始まり、東亜石油名古屋製油所との接続で石油輸送も行われましたが、この事業も2001年には終了しました。

現在の状況

現在の知多駅構内は、残された線路エリアが保守されておらず、部分的には雑木林になっているところもあります。以前の専用線に関しては、駐車場や建物に置き換わっている部分も多数あり、廃止された専用線の跡が名残として残されています。一般人にはそれらの痕跡を見つけるのが難しくあるため、周囲を散策することが新たな発見となるかもしれません。

駅周辺の施設

駅周辺には中部飼料の知多工場や名鉄常滑線の朝倉駅、古見駅、さらにはサントリーの知多蒸溜所があります。駅はかつての栄光を忍ばせながらも、今は静かな環境に包まれています。

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