石上泰輝

石上 泰輝（いしかみ たいき）

石上泰輝は2001年5月18日生まれ、徳島県鳴門市出身のプロ野球選手で、横浜DeNAベイスターズに所属する内野手です。彼の野球人生は、幼少期から始まりました。2年生の時、鳴門市明神小学校で明神ブレーブスに入り、野球に親しむようになりました。中学校時代は鳴門市第一中学校の軟式野球部で3年生の時に主将として全国中学校軟式野球大会に出場し、すでにリーダーシップを発揮する姿が見られました。

その後、徳島県立徳島商業高等学校に進学し、1年の夏にはベンチ入り。2年秋からは二塁手としてレギュラー入りを果たします。当初は高校卒業後に野球を引退する考えを持っていましたが、秋季四国大会での好成績がその考えを一変させました。特に英明高校との試合では4安打を記録し、勝利に貢献。これにより、大学でも野球を続けたいという気持ちが芽生え、高校通算11本塁打を残しました。

卒業後は東洋大学に進学。1年生の秋からベンチ入りし、徐々にチームの中心選手へと成長。2年秋では二塁手、3年春からは遊撃手としてチームを牽引しました。特に中央大学との入れ替え戦では満塁本塁打を放つなど、圧倒的なパフォーマンスを見せましたが、1部リーグ昇格には至りませんでした。しかし、4年春には駒澤大学との入れ替え戦に勝利し、念願の1部リーグ昇格を達成しました。

2023年10月26日に開催されたドラフト会議では横浜DeNAベイスターズから4位指名を受け、大学同期の細野晴希と共に祝福の中での指名となりました。契約金4900万円、年俸850万円で仮契約を結び、背番号は44番に決定しました。

DeNA時代

2024年シーズンの開幕を迎えた石上は、春季キャンプより一軍でスタート。練習試合でもその打撃力を発揮し、オープン戦では新人選手として初となる本塁打を記録しました。オープン戦全体の打率は.327で、盗塁王にも輝いており、期待の若手選手として期待されています。

開幕戦は広島東洋カープとの対戦で、8番・遊撃手として先発出場しました。初打席では一塁前のゴロでの安打を記録し、これにより開幕戦での新人たちが早々と安打を記録するという歴史を作りました。その後も多くの試合で先発に名を連ねましたが、打撃不振に悩む時期もありました。

フレッシュオールスターゲームに選出されると、そこでのパフォーマンスで優秀選手賞を受賞しました。石上選手の今後の成長に多くの期待が寄せられています。

選手としての特徴

石上選手は、強肩と俊足を活かしたプレースタイルが特徴で、遠投120メートルの強肩を持ち、50メートル走は5秒9という速さを誇ります。また、体格もガッチリしており、コンディショニング面でも優れた成績を残しています。筋力トレーニングにも励み、ベンチプレスやデッドリフトにおいても高い記録を持つパワーヒッターとして、石井琢朗コーチからもその打撃力について評価されています。

石上選手の今後のプレーに注目が集まっています。

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