石井かおる

石井 かおる

人物概要

石井かおる（いしい かおる）氏は、1963年4月30日生まれのNHKシニアアナウンサーです。東京都立九段高等学校を経て、東京外国語大学を卒業後、1987年にNHKに入局しました。

経歴と活動

入局以来、石井アナウンサーは多岐にわたる分野の番組に携わってきました。初期には地域放送局での勤務を経て、「おはよう東北」（1996年度）や全国ネットの「NHKニュースおはよう日本」（1997年度）でその声を届けました。また、紀行番組「小さな旅」も担当し、温かみのあるナレーションで番組の世界観を伝えています。

特に、金沢放送局とは深い関わりがあります。2004年に初めて金沢へ赴任した際には、夕方の地域情報番組のキャスターを3年間にわたり務め、石川県の視聴者にとって馴染み深い顔となりました。その後、3度目の東京勤務が決まり金沢を離れる直前、平成19年能登半島地震が発生。当時のブログには、被災地を離れることへの複雑な心境、「後ろ髪を引かれる思い」と記されており、地域への深い思い入れがうかがえます。数年後には、幹部級のアナウンス担当副部長として再び金沢局へ赴任。放送部副部長（アナウンス統括）や金沢局制作番組の編集責任者なども務め、地域放送の要として重要な役割を果たしました。直近では、令和6年能登半島地震の発生に伴い、金沢放送局への応援派遣として現地での災害報道にも携わっています。

金沢以外の勤務地や東京での活動も多岐にわたりました。「福祉ネットワーク」や「ゆうどきネットワーク」で司会・代行を務め、「生活ほっとモーニング」「あさイチ」ではリポーターとして現場から情報を伝えました。また、文化・教養番組にも造詣が深く、「NHK俳句」の司会や「文芸選評」を担当しています。首都圏での活動としては、「首都圏ネットワーク」で日替わりリポーターやニュースリーダーを務めた時期もあり、生放送中にニュース項目を読みながら笑ってしまうという、アナウンサーとしては珍しい一幕もありました。

ラジオの世界でも活躍しており、「東北発ラジオ深夜便」「仙台発ラジオ深夜便」などでアンカーを務め、深夜帯のリスナーに寄り添う語り口が好評を得ました。

現在の担当番組

現在、石井アナウンサーは以下の番組を担当しています。

文芸選評（2020年4月4日 - ）
ひるのいこい 土曜日担当（2020年4月4日 - ）
子ども科学電話相談 司会（2020年4月5日 - ）
ラジオニュース（火曜日 特定の時間帯に関東甲信越などの地域ニュースを担当）

長年の経験と多様な番組担当で培われた安定したアナウンス技術は、現在の担当番組でも遺憾なく発揮されており、特に「子ども科学電話相談」では、専門家と共に子供たちの素朴な疑問に丁寧に答える司会ぶりが評価されています。

シニアアナウンサーとして、後進の指導にあたる傍ら、第一線での番組出演を通じて、幅広い層の視聴者・リスナーに親しまれています。

過去の主な出演番組

以下は、石井アナウンサーが過去に担当した主な番組の一部です。

おはよう東北（1996年度）
NHKニュースおはよう日本（1997年度）
小さな旅（ - 2000年9月10日）
こんばんは6時です（2000年度）
石井かおるのちょっとひといき
ニュースいしかわ610 → デジタル百万石（ - 2007年3月30日）
NHKニュース7 ニュースリーダー（不定期）
福祉ネットワーク 司会
ゆうどきネットワーク 司会代行
生活ほっとモーニング リポーター
NHK俳句 司会
あさイチ リポーター
首都圏ネットワーク 日替わりリポーター・ニュースリーダー
首都圏ニュース845
東北発ラジオ深夜便、仙台発ラジオ深夜便
てれまさむね（キャスター代行）
* Nスペ5min.「生命大躍進 第3集 ついに“知性”が生まれた」 ナレーション

これらの番組履歴からも、報道、情報、文化、地域放送と、非常に幅広いジャンルで活躍してきたことがわかります。

石井かおるアナウンサーは、そのキャリアを通じて、多様な番組で視聴者・リスナーに信頼され、特に金沢という地域には特別な思いを持って貢献し続けているベテランアナウンサーです。シニアアナウンサーとして、後進の指導にあたる傍ら、第一線での番組出演を通じて、幅広い層の視聴者・リスナーに親しまれています。

長年の経験と安定した語り口で、NHKの顔の一人として活躍を続けています。

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