石井克政

石井克政氏は、1953年4月22日に東京都で生まれました。一橋大学商学部を卒業後、1976年にトヨタ自動車販売株式会社に入社し、実業家としてのキャリアをスタートさせました。トヨタ自動車では、海外事業室主査、ヨーロッパ部営業室長、トヨタモーターマーケティングヨーロッパ出向など、主に海外事業畑を歩み、グローバルな視点を培いました。その後、常務役員、専務取締役などを経て、2013年にはトヨタファイナンシャルサービスの代表取締役社長に就任しました。同時にトヨタ自動車の取締役にも名を連ねています。

2015年には、トヨタ紡織の代表取締役社長に就任し、その手腕を発揮しました。特に海外での事業強化や、シート骨格事業の再編など、大胆な改革を推し進めました。2017年には、アメリカ合衆国大統領に就任したドナルド・トランプ氏が、メキシコとの国境に壁を建設するという公約を掲げたことを受け、メキシコからの輸出制限への対応を検討しました。トヨタ紡織では従業員の1割がメキシコからの輸出に関わっていたため、その影響は非常に大きいものでした。同年、自動車用シート事業における提携を強化するため、株式会社タチエスの株式を取得しました。

大学時代はバスケットボールプレーヤーとして活躍し、そのスポーツへの情熱は、トヨタ自動車アンテロープス（女子バスケットボールチーム）の顧問という形で現在も続いています。また、6人の孫を持つおじいちゃんでもあります。2018年にはトヨタ紡織の取締役副会長に就任し、ATグループの取締役、中部実業団陸上競技連盟の会長、そして日本実業団陸上競技連合の副会長も務めました。2019年からは、トヨタ紡織のシニアアドバイザーとして、その経験と知識を活かしています。

石井氏の経歴は、グローバルビジネスにおける深い知識と経験、そしてリーダーシップを物語っています。トヨタ自動車グループにおける重要な役割を担い、その経営手腕は高く評価されています。また、スポーツ振興にも尽力し、多方面で活躍しています。

関連人物

* 小山明宏: 一橋大学時代の同期であり、経営学者、元トヨタ紡織取締役です。

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