石井宏 (野球)

石井 宏（いしい ひろし）

基本情報

• - 生年月日: 1963年10月17日
• - 出生地: 北海道帯広市
• - 職業: 元プロ野球選手（投手、内野手）

来歴・人物

プロ入り前

石井宏は北海道日大高に入学し、1981年春に選抜大会にチームの主戦投手として出場。試合は惜しくも高松商に逆転サヨナラ負けを喫しました。その後、1981年のプロ野球ドラフトでロッテオリオンズから指名されますが、教員免許の取得を希望していた石井は入団を辞退し、日本大学に進学します。大学では東都大学野球リーグでの活躍が光り、通算55試合に登板し、19勝27敗、防御率2.49、223奪三振という数字を残しました。1983年の春季リーグでは投手として素晴らしい成績を収め、メダルを獲得するとともに日米大学野球選手権大会にも出場しました。このころ、和田豊という遊撃手と共にプレーしていました。

プロ野球選手時代

1985年に行われたドラフトで、石井は阪急ブレーブスから外れ1位で指名を受けます。本来の希望球団ではなかったため、当初は迷いがあったものの、監督の勧めもあって入団を決意。プロ入りの初年度である1986年の6月には試合で初勝利を挙げ、その後は主に二軍での活動が続きました。翌1987年にはウエスタン・リーグでの最多勝を獲得しますが、一軍では通算2勝にとどまり、ついには1988年から内野手に転向。しかし一軍出場機会は得られず、1989年には阪神タイガースに転籍するも、再び自由契約となり、プロ生活に終止符を打ちました。

引退後の活動

プロ野球選手を引退後、石井は教師になる決意を持っていました。大学在学中に取得した教員免許を生かしたいと考えていましたが、高校野球指導者の道にはプロ・アマ規定が立ちはだかり、実現までには時間がかかりました。長年待ち続けた結果、2011年に京都両洋高等学校の教諭に就任。2012年には女子硬式野球部の監督に就任し、その後女子野球日本代表となる選手を育てることに成功しました。特に2019年には全国大会でベスト4に導く偉業を果たしています。

2021年に退職後、女子硬式野球クラブチームのGMに就任するも、その後契約解除され、2023年には新たに岩見沢市の女子硬式野球クラブの監督として活動を再開。将来的にはプロ野球チーム創設を目指し進めていましたが、予定通りには成果が上がらず、2024年には再び退職。現在は東京都の科学技術学園高等学校にて軟式野球部の顧問及び保健体育教師として後進の指導を続けています。

選手としての記録

• - 初登板: 1986年5月24日、対ロッテオリオンズ
• - 初勝利: 1986年6月8日、対日本ハムファイターズ

背番号

• - 20（1986年 - 1988年）
• - 52（1989年）

教え子たち

石井の指導を受けた選手たちには、阪神タイガースWomenの高塚南海や女子野球日本代表の小島也弥などの名選手が名を連ねています。多くの若い選手たちを次世代へと育て上げてきたその道のりは、彼自身の経験と情熱の賜物です。

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