石塚忠

石塚忠（いしづか ただし）は、1951年10月3日生まれの日本の技術者、実業家であり、日揮株式会社の代表取締役社長を務めています。

宮城県出身の石塚氏は、1972年に宮城工業高等専門学校（現在の仙台高等専門学校名取キャンパス）機械工学科を卒業後、日揮株式会社に入社しました。入社後、プロジェクトマネージャーであった森本省治氏（後に日揮の代表取締役社長）を師と仰ぎ、東南アジアや中東における数々の建設工事の指揮を執るなど、海外プロジェクトの現場でその手腕を発揮しました。

2008年には常務取締役に昇進し、その後2010年には専務取締役へと昇格。2011年からは取締役副社長として、経営の中枢を担いました。2013年には、アルジェリア人質事件が発生。当時、石塚氏は責任者として、事件後の部下の遺体引き取りや、その後のセキュリティ体制の整備に尽力しました。この事件は、石塚氏にとって大きな転換点となり、その後のリスク管理強化への意識を高める要因となりました。

2015年には、家庭の事情により日揮を一時退任しましたが、2017年に上席副社長として復帰。同年には、代表取締役社長COO（最高執行責任者）に昇格し、経営のトップとして、リスク管理体制の強化を推進しました。その結果、2018年には日揮の黒字転換を達成し、経営手腕を高く評価されることとなりました。

石塚氏は、技術者としての専門知識と、海外プロジェクトで培われた豊富な経験、そして経営者としての卓越したリーダーシップを兼ね備えた人物であり、日揮株式会社の発展に大きく貢献しています。そのキャリアは、技術者から経営者へとステップアップする上で、一つの模範となるものであり、多くのビジネスパーソンにとって刺激となるでしょう。

関連情報
* 日揮株式会社公式サイト: 日揮株式会社

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