石川昌浩

石川昌浩

石川昌浩（いしかわ まさひろ、1975年 - ）は、日本のガラス工芸作家です。東京都小金井市で生まれ、千葉県で育ちました。倉敷芸術科学大学の1期生として入学し、2年次に倉敷ガラスの第一人者であった小谷眞三教授に師事しました。1999年に同大学のガラス工芸コースを卒業後、岡山県都窪郡清音村（現在の総社市）に共同制作窯を築き、ガラス制作をスタートさせました。

2003年に共同制作窯を解散し、自身の工房「石川硝子工藝舎」を設立。2004年から2008年まで倉敷芸術科学大学専門学校にて非常勤講師を務めました。2008年には工房と自宅を早島町に移転しました。

受賞歴と評価

2009年、石川氏は国画会会友に推挙され、日本民藝館展奨励賞を受賞。翌2010年には国画会工芸部新人賞を受賞。2011年には国画会国展工芸部会友賞を受賞し、国画会準会員に推挙されました。2021年には、日本民藝館展で最高賞である日本民藝館賞を岡山県の作家として初めて受賞。この受賞を受け、2022年には岡山芸術文化賞の最高賞であるグランプリを受賞しました。2024年には、日本民藝館展の審査員に就任するなど、その高い技術と芸術性が高く評価されています。

地元新聞では「人気吹きガラス作家」として紹介されており、その作品は多くの人々に愛されています。

社会貢献活動

石川氏は、社会貢献活動にも熱心で、2011年には自身が発起人となり「手の長いおじさんプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトでは、児童養護施設や里親の元を巣立つ若者たちに、プロのガラス作家や陶芸家が手作りした食器や陶器をプレゼントしています。また、災害時にはその都度協力を募り、地震や豪雨の被災地にも支援物資を届けるなど、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。

石川昌浩の作品の特徴

石川昌浩の作品は、伝統的な吹きガラスの技法をベースにしながらも、現代的な感性を取り入れた独自のスタイルが特徴です。繊細で美しいフォルムと、ガラスならではの透明感や色彩を活かした作品は、見る人を魅了します。また、日常使いできる食器や花器など、実用的な作品も多く制作しており、生活の中でガラスの美しさを楽しむことができます。

石川昌浩は、その卓越した技術と豊かな感性によって、日本のガラス工芸界を牽引する存在として、今後ますますの活躍が期待されています。

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