石巻市立桃生中学校

石巻市立桃生中学校（いしのまきしりつものうちゅうがっこう）は、日本の宮城県石巻市桃生町寺崎に所在する公立中学校です。かつて存在した桃生町域をその学区としており、地域において唯一の中学校としての役割を担っています。

概要

本校の学区は、滔々と流れる新旧二つの北上川に挟まれた、かつての桃生町全域に広がっています。この地理的な特徴から、学校は豊かな自然環境に囲まれており、生徒たちは四季折々の変化を感じながら学校生活を送っています。また、学校の西側に隣接する植立山砂丘は、宮城県内でも特に規模が大きいことで知られており、地域のシンボルの一つとなっています。桃生中学校は、この地域に根差した教育活動を展開しており、地域社会との連携を深めながら、生徒たちの健全な成長を支援しています。

沿革

石巻市立桃生中学校の歴史は、1969年（昭和44年）4月1日に始まります。この時、地域にあった中津山中学校と旧桃生中学校が統合され、新たな中学校として開校しました。統合後、生徒たちの学習環境を整備するため、新しい校舎の建設が進められ、1971年（昭和46年）2月には近代的な設備を備えた新校舎が完成しました。学校給食の提供は、生徒たちの健康と食育を推進する観点から、1977年（昭和52年）4月から開始されました。教育の情報化に対応するため、1991年（平成3年）3月にはコンピュータが導入され、情報教育が始まりました。国際交流の一環として、1992年（平成4年）9月にはチュニジア共和国大使が学校を訪れ、生徒たちとの交流が図られました。2001年（平成13年）10月には、宮城県で開催された「新世紀・みやぎ国体」の開始式に全校生徒が参加し、地域の伝統芸能である「はねこ踊り」を披露しました。これは、生徒たちが地域文化に触れ、それを継承・発信する貴重な機会となりました。そして、市町村合併の流れの中で、2005年（平成17年）4月1日、旧桃生町が周辺自治体と共に石巻市と合併したことに伴い、学校名が現在の「石巻市立桃生中学校」へと改称されました。これらの沿革は、時代の変化や地域社会の発展と共に歩んできた本校の歴史を物語っています。

教育理念「桃生っ子七か条」

本校では、生徒たちの人間的な成長と望ましい態度の育成を目指し、「桃生っ子七か条」という教育理念を掲げています。これは、学校が実践する教育活動の総称であり、生徒たちが学校生活や社会生活を送る上で大切にすべき七つの目標を示しています。

一つ　進んであいさつします: 自ら積極的に挨拶を交わすことで、良好な人間関係を築き、明るい学校生活を創造します。
二つ　きまりや規則を守ります: 学校や社会のルールを守ることを通して、集団の中で生活するための社会性や規律を身につけます。
三つ　人に優しくします: 他者への思いやりを持ち、互いに助け合い、支え合う心を育みます。
四つ　人の話を最後まで聞きます: 相手の話を注意深く、敬意をもって聞く姿勢を養い、コミュニケーション能力を高めます。
五つ　思いや考えをきちんと話します: 自分の考えや感情を適切に表現する力を養い、主体的にコミュニケーションに参加します。
六つ　ていねいな言葉をつかいます: 丁寧で適切な言葉遣いを心がけることで、品格を保ち、相手への敬意を示します。
* 七つ　毎日こつこつ家庭学習をします: 日々の家庭学習を継続することで、基礎学力の定着を図り、自ら学ぶ習慣を確立します。

これらの七か条は、生徒たちが社会の一員として自立し、貢献できる人間となるための指針となっています。

学区

本校の通学区域は、石巻市立桃生小学校の通学区域と同一となっています。これは、地域の小中学校が連携して一貫した教育を行う体制を示しています。

関係する人物

本校に関連する著名人として、女子陸上競技および自転車競技の選手として活躍した今野栄氏が本校の出身者として挙げられます。また、心理カウンセラーとして活動している花形まきこ氏は、本校にゆかりのある人物です。

その他

関連事項として、宮城県内の中学校一覧を参照することができます。また、学校の最新の情報や活動については、石巻市立桃生中学校の公式サイトにて確認することができます。

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