石油コンビナート等災害防止法

石油コンビナート等災害防止法（昭和50年法律第84号）は、石油コンビナート等の特別防災区域における災害の発生を防止し、災害が発生した場合の応急措置や様々な手続きについて定めた法律です。

概要

石油コンビナートは、石油やトルエンなどの揮発性の高い物質や、塩素、苛性ソーダなどの毒劇物を取り扱う大規模な工場群です。そのため、ひとたび災害が発生すると、人的、物的、経済的に甚大な被害をもたらす可能性があります。

本法は、このような災害を防止するための基本的事項を定め、消防法、高圧ガス保安法、災害対策基本法などの関連法規との相乗効果により、石油コンビナート等の「特別防災区域」における災害の発生や拡大を防止するための対策を促進し、国民の生命、身体、財産を保護することを目的としています。

石油コンビナートに必ず自衛消防隊（自衛防災組織）が設置されているのは、この法律に基づくものです。

構成

本法は、以下の章で構成されています。

第一章：総則（第1条 - 第4条）
第二章：新設等の届出、指示等（第5条 - 第14条）
第三章：特定事業者に係る災害予防（第15条 - 第22条）
第四章：災害に関する応急措置（第23条 - 第26条）
第五章：防災に関する組織及び計画（第27条 - 第32条）
第六章：緑地等の設置（第33条 - 第37条）
第七章：雑則（第38条 - 第48条）
第八章：罰則（第49条 - 第52条）
附則

関連事項

工業地帯
コンビナート
防災
* 岩国飛行場：本法を適用し飛行ルートを制限していましたが、滑走路の沖合移設により制限は緩和されました。

所管

総務省消防庁予防課が所管し、経済産業省商務情報政策局産業保安グループ保安課、資源エネルギー庁資源・燃料部燃料供給基盤整備課など他省庁と連携して執行にあたります。

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