石津進也

石津 進也（いしづ しんや）の人物と経歴

基本情報

石津進也は、1938年8月23日に東京市品川区に生まれ、2021年2月13日に慢性呼吸不全により亡くなった日本の実業家です。彼は、旭硝子株式会社（現：AGC株式会社）の代表取締役社長を務め、その後取締役会議長としても活躍しました。また、日本ソーダ工業会の会長を務めるなど、業界で重要な役割を果たしました。彼の業績は高く評価され、ベルギー王国の王冠勲章コマンドール章を受章しています。

学歴と初期のキャリア

品川区立品川小学校を卒業した後、麻布中学校・高等学校に進学し、1962年には一橋大学法学部を卒業しました。在学中は硬式庭球部に属し、スポーツにも親しんでいました。卒業後は旭硝子株式会社に入社し、工場の資材やガラス営業に従事し、キャリアをスタートさせました。

旭硝子での業績

旭硝子では、その業務での能力を発揮し、次第に昇進。1993年3月には大阪支店長に任命され、1994年に取締役、1996年には常務取締役、1997年には専務取締役に就任しました。そして1998年6月にはついに代表取締役社長に就任しました。

彼の経営手腕は特に評価され、2002年には自らの色を強く打ち出す経営計画「Look Beyond」を策定しました。このビジョンは、薄型テレビの時代を見越したものであり、液晶パネル用ガラス事業を強化するなど、企業の競争力を高める施策が功を奏しました。さらに、コスト削減や固定費の見直しも行い、収益力の向上を図りました。

役職と業界貢献

彼は2004年3月から2008年3月まで取締役会議長を務め、この期間中に社団法人ニューガラスフォーラムの会長を担当しました。また、日本化学工業協会の副会長や、日本経団連アジア・太洋州地域委員会の共同委員長など、多くの業界団体でも指導的な役割を果たしました。

受章と晩年の業績

2020年11月には旭日重光章を受章し、その功績は広く認められました。しかし、2021年に彼は突然の訃報を知らせることとなりました。死因は慢性呼吸不全であり、その時62歳でした。彼の業績と貢献は業界のみならず、社会全体に多大な影響を残し、叙正四位という栄誉を受けました。

結論

石津進也氏の人生は、企業経営の成功と業界への貢献に満ちていました。彼のリーダーシップは、旭硝子を新たな時代に導いた重要なものであり、その影響は今なお多くの人々に語り継がれています。

もう一度検索