石田優

石田 優（いしだ まさる）は、1962年（昭和37年）5月2日に京都府京都市で生まれた日本の建設・国土交通官僚である。洛星高等学校を経て、1986年3月に東京大学法学部を卒業。

大学卒業に先立つ国家公務員採用Ⅰ種試験（法律）に合格し、同年4月、建設省に入省した。キャリアの初期には、1992年7月に建設省関東地方建設局用地部用地第一課長、1994年4月からは山形県企画調整部総合交通課長、1996年4月からは同企画調整課長を務めるなど、地方での経験も積んだ。

中央省庁に戻ってからは、大臣官房人事課、文書課、政策課、秘書課などで要職に就き、2001年1月には国土交通省大臣官房秘書課専門官として高橋一郎国土交通副大臣の秘書官事務取扱を務めた。その後、都市・地域整備局公園緑地課長補佐、まちづくり課企画専門官、企画課企画専門官・都市再生企画調整官、総務課企画官などを歴任し、都市計画やまちづくり分野にも深く関わった。

2004年7月からは国土交通省大臣官房人事課企画官。2007年8月からは住宅局住宅企画官。2009年7月には内閣官房内閣参事官（内閣官房副長官補付）として内閣の政策立案にも携わった。2011年7月からは国土交通省総合政策局官民連携政策課長を務め、PPP/PFIなどの推進に尽力した。

東日本大震災からの復興に関わるようになり、2012年9月には復興庁統括官付参事官（企画班）に就任。2013年8月からは国土交通省大臣官房参事官（会計担当）、2014年7月からは大臣官房会計課長として、省内の財務・会計部門を統括した。

2015年7月からは国土交通省大臣官房審議官（住宅局担当）、2017年7月からは大臣官房総括審議官を務め、省全体の重要政策の調整に当たった。

2018年7月27日、国土交通省住宅局長に昇任。建築士事務所の業務報酬基準の見直しに際し、業務報酬の算定に用いる略算表の見直し、業務難易度に応じた補正係数パターンの充実、標準業務と標準外業務の区分明確化の3点を主要な課題として挙げ、改善への強い意欲を示した。

2019年7月9日には復興庁統括官に着任。2020年度末に設置期限を迎える復興庁の後継組織に関する必要な法制度の改正について、検討を進める考えを表明した。

2020年7月21日、国土交通省総合政策局長に就任。新型コロナウイルスのパンデミックという状況下で、非接触型の物流や人流の重要性を強調するとともに、自動車からの二酸化炭素排出削減にも注力する方針を示した。

2021年7月1日には、国土交通審議官に就任。そして、2022年6月28日、復興行政のトップとして、復興庁事務次官に就任した。2023年7月4日に退官。

退官後は、2023年11月に東京海上日動火災保険の顧問に就任。2024年4月1日には、独立行政法人都市再生機構の理事長に就任し、新たな立場で日本の都市再生やまちづくりを牽引することとなった。

私生活では、ドライブと熱帯魚飼育を趣味としている。

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