石見利勝

石見利勝（いわみ としかつ）

日本の政治家であり、都市計画研究者。
兵庫県姫路市長を4期務めた。

プロフィール

1941年8月14日、兵庫県飾磨郡余部村（現・姫路市）に生まれる。父は元姫路市長の石見元秀。

学歴

余部村立余部小学校卒業
姫路市立白鳥中学校卒業
兵庫県立姫路西高等学校卒業
京都大学理学部宇宙物理学科卒業
東洋大学工学部建築学科卒業
東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了
工学博士号取得

職歴

1974年：東京工業大学助手
1979年：建設省建築研究所主任研究員
1983年：建設省建築研究所第六研究部都市防災研究室長
1987年：筑波大学助教授
1994年：立命館大学政策科学部教授
1998年：立命館大学政策科学部長、政策科学研究科長
2003年：姫路市長（4期）

研究者としての活動

東京工業大学大学院では、都市計画を専攻し、数々の都市再開発計画に携わる。

建設省建築研究所（現：独立行政法人建築研究所）に転任後は、独立行政法人国際協力機構 (JICA) の要請でアジア工科大学院 (AIT) に赴任。計画数理、統計学、多変量解析、調査データ処理を担当。

東アジアを中心に住宅地計画やスラムの環境改善計画、生活改善・社会開発計画など、多くの国々で計画立案の実習指導を行った。

帰国後は、筑波大学や立命館大学で教鞭をとり、駅周辺地区開発構想などを手掛けた。

姫路市長としての活動

2003年、姫路市長選挙で初当選。

長年の懸案であったJR姫路駅の高架化事業を実現。

国宝姫路城の保存事業「平成の修理」にも尽力した。父親の石見元秀も市長在任中に姫路城の「昭和の大修理」を行っており、親子二代で姫路城の修理に携わることとなった。

姫路市の政令指定都市への移行を目指したが、周辺市町村との合併協議が頓挫したため、人口要件を満たす直接適用での移行を目指したが、実現には至らなかった。

合併による政令市移行を断念し、周辺市町との連携に舵を切り、播磨圏域連携中枢都市圏を設立した。

人物像

父・石見元秀を尊敬する一方で、家族としては付き合いにくい存在であったと語っている。

インドネシア語、英語で通訳なしに意思疎通が可能であり、キャロライン・ケネディ駐日米国大使を姫路城内で自ら案内した。

1994年に筑波大学から立命館大学へ転任した際に、文学部に在籍していた女優の小林綾子と再会し、感激した。

健康法として、できるだけ歩くことを心掛けている。

公用車の私的利用が問題視されたが、「適正に使用している」と主張した。

受章

2020年：姫路市名誉市民
2022年：旭日中綬章

著書

『住生活と地域社会』共著 ドメス出版 1976
『建築学便覧1（計画）』日本建築学会共著 丸善 1980
『居住環境管理と財政運営』梶秀樹共著 技報堂出版 1985
『都市と建築の近未来』樫野紀元共著 技報堂出版 1988
『地域イメージとまちづくり』田中美子共著 技報堂出版 1992
『震災復興の政策科学』立命館大学震災復興研究プロジェクト共著 有斐閣 1998
『姫路まちづくり戦略』石見利勝 新生姫路市民の会 2004
『姫路 ここがふるさと』石見利勝 新生姫路市民の会 2010
『夢ある姫路』石見利勝 新生姫路市民の会 2015

外部リンク

石見としかつ後援会-新生姫路市民の会

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