砂の女/微熱少年

砂の女 / 微熱少年

2017年4月5日にリリースされた鈴木茂の7インチシングル「砂の女 / 微熱少年」は、彼の音楽キャリアにおける重要な作品です。両曲とも、1975年に発表されたファースト・ソロアルバム『BAND WAGON』に収録されており、今回初めてシングルカットされました。

このシングルはタワーレコード限定で発売され、特別なジャケットが採用されています。同時に「LADY PINK PANTHER / 8分音符の詩」もリリースされ、話題を呼びました。

砂の女

鈴木茂は、「砂の女」について、興味深いエピソードを語っています。『BAND WAGON』のレコーディング中にサンフランシスコでジョージ・ハリスンのコンサートを観に行った際、「マイ・スウィート・ロード」に感銘を受け、その影響から偶然生まれた曲だと言います。台所で2つのコードを弾いているうちに、インスピレーションが湧き、一気に完成させたそうです。

アートワーク

ジャケットには、『BAND WAGON』の中ジャケットに使用された写真がそのまま使われています。また、シングル盤のレーベルとレコード袋には、パナム・レーベル共通のデザインが採用されており、当時の雰囲気を再現しています。

収録曲

両曲とも作詞は松本隆、作曲は鈴木茂が担当しています。

SIDE A:
1. 砂の女

SIDE B:
1. 微熱少年

レコーディング・メンバー

砂の女

Bass – Doug Rauch
Drums – David Garibaldi
Keyboard – Don Grusin
Vocal, Guitar – Shigeru Suzuki

微熱少年

Bass – Doug Rauch
Drums – Greg Errico
Clavinet – Don Grusin
Piano – Bill Payne
Vocal, Guitar – Shigeru Suzuki
Horn Arranged by Kirby Johnson

このシングルは、鈴木茂の音楽的な才能と、当時の音楽シーンの雰囲気を伝える貴重な作品と言えるでしょう。特に「砂の女」の誕生秘話は、音楽ファンにとって興味深いエピソードです。彼の音楽に対する真摯な姿勢と、偶然から生まれるインスピレーションの大切さを教えてくれます。

『BAND WAGON』を既に知っている方はもちろん、まだ聴いたことがない方にも、このシングルを通して鈴木茂の音楽に触れてみてはいかがでしょうか。彼の音楽の魅力にきっと引き込まれるはずです。

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