破牙神ライザー龍

破牙神ライザー龍

概要

破牙神ライザー龍（ばきしんライザーりゅう）は、特定非営利活動法人HEROが運営する宮城県のオリジナルローカルヒーローです。2011年の東日本大震災を受け、宮城県内の子供たちに勇気と希望を届けるために立ち上げられました。このプロジェクトは、震災後の社会の中で「子供たちに笑顔を提供する」という強い意志で動き出したものであり、キャラクターショーを通じてコミュニティに貢献しています。

プロジェクトは、保育士やスーツパフォーマー、音響オペレーターなど、多彩な経験を持つボランティアから構成されています。彼らが一丸となり、被災地の保育園や学院、仮設住宅などを訪れ、無償でのキャラクターショーを提供することにより、地域の復興にも寄与しています。「破牙神ライザー龍」の名前は、宮城県多賀城市と大崎市に祀られている、阿弥陀神社の荒吐破牙（アラハバキ）に由来しています。

製作エピソード

2011年4月の震災から1ヶ月半後、ある男性から「避難場所にいる子供たちがヒーローに会いたがっている」という相談がありました。これを受けて、地域のボランティアが集まり、彼らは「自分たちでヒーローを作る必要がある」との結論に至ります。最初は募金活動をすすめましたが、それでは持続的な活動は難しいと考え、オリジナルヒーローの制作に向けて動き始めたのです。

この取り組みの中で、キャラクター造形やストーリーの構築が進められ、「東日本大震災をテーマとしたヒーロー」にこだわりました。2011年10月から活動を開始し、たった3ヶ月の期間で52回もの公演を実施し、翌年の2012年には290回に達しました。これらの公演は、ほとんどがボランティアによるものです。

あらすじ

物語は太古の時代、古代東北の「リヒト族」が傲魔一族に脅かされるところから始まります。リヒト族はアラハバキ神の力を借りて超人に変身するためのベルトを開発し、「破牙神ライザー龍」が傲魔一族と戦うことになります。そして、現代の2011年3月、震災によって再度傲魔一族が解放されます。

そこで登場するのが、即応予備自衛官の宮城タケルです。彼は避難活動の最中に傲魔一族に襲われるが、地中から出土したベルトを見つけ、破牙神ライザー龍に変身します。子供たちを守るため、彼は傲魔一族と戦う決意を固めるのです。

登場キャラクター

• - 破牙神ライザー龍（宮城タケル）: 太陽の力とアラハバキ神の力を宿す戦士で、保育士でもあります。
• - 傲魔一族の最高幹部: ヴァイラスとヴァイアグロス、彼らはかつての美しさを失い、傲魔一族として破壊活動を続けます。
• - 呪士ヤガール: 元々はナハト族の祭司でしたが、魔族との契約により傲魔一族に引き込まれた存在です。

音楽とメディア展開

破牙神ライザー龍のテーマ曲は、RYU PROJECTによって作詞・作曲されたものが使用されています。また、2012年にはTBC東北放送でテレビドラマが放送され、その他、コミックやノベライズ本、ドキュメント映画の制作が予定されています。

このように、破牙神ライザー龍は宮城県における地域振興の象徴として、子供たちに笑顔と希望を届ける重要な役割を果たしています。

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