破軍星戦記

破軍星戦記の世界観

『破軍星戦記』（はぐんせいせんき）は、日本の漫画界で知られるCLAMPによる作品です。この物語は、彼らの独自の世界観の中で展開され、未完の状態で終わってしまいました。具体的には、雑誌『KID'S』のVol.5に予告が、Vol.6から8、10にわたって連載されましたが、雑誌自体が休刊となり、総集編がVol.9に発表された以外は残念ながら単行本化されていません。この作品の背後には、「南総里見八犬伝」の影響を受けたキャラクター設定や名称が存在しています。

登場人物たち

物語には、前世からの記憶を持ちながら現代に生きる「里見八犬士」と呼ばれる人物たちが多く登場します。彼らはそれぞれ特異な能力や個性を備えており、次のようなキャラクターがいます。

風江冬馬（かざえ とうま）

CLAMP学園高等部1年Z組の学生で、前世は犬江親兵衛とされ、唯一前世の記憶が戻らない人物です。彼は夢を通じて前世の出来事を思い出すことがあります。また、非常に優れた運動神経を持ち、武器は大刀『村雨丸』です。

龍川幸多郎（たつかわ こうたろう）

幸多郎は同じくCLAMP学園高等部2年Z組に在籍しています。彼の前世は犬川荘助で、性格は明るく、人懐っこいのが特徴です。彼はクラスメートの摩沙巳と行動することが多く、槍を武器として使用します。

鷹村蘇芳（たかむら すおう）

小等部4年Z組に所属する蘇芳は、前世で犬村大角の珠を持っています。忍者の家から生まれた彼女は、若いながらも武芸に優れており、冷静沈着です。愛用の武器は苦無で、別の作品『CLAMP学園探偵団』にも登場します。

凰坂朋（おおさか ともえ）

高等部3年Z組の朋は、前世は犬坂毛野との関係を持ち、弓道部の部長です。物腰が優雅で、武器は弓矢です。彼女は麒飼遊人を「おにいさま」と呼びます。

虎山摩沙巳（こやま まさみ）

高等部2年Z組に所属の摩沙巳は、前世が犬山道節です。彼女は冬馬の記憶を特に気にかけており、過保護な性格をしています。彼女は、刃の付いた左手の籠手を武器として使用しており、非常に野性的です。

麒麟（きがい ゆうと）

大学部2年生の遊人は、犬飼現八の前世を持ち、知性と優雅さを併せ持つキャラクターです。彼は仲間たちのブレイン的存在で、特に凰坂朋とは深い結びつきがあります。

他のキャラクター

この作品には他にも魅力的なキャラクターが登場します。例えば、孔塚葵や玄田志勇、小道に生息する妖怪たちも物語の重要な要素となっています。

続きのない物語

『破軍星戦記』は、物語が未完でありながらも、その独特の世界観やキャラクターの魅力で多くのファンに支持されています。全てのキャラクターが持つ前世との繋がりや、それぞれの個性が作品に深みを与えています。未完成なままで終わったこの作品は、読み手に想像を膨らませる余地を残し、今でも多くの愛好者によって語り継がれています。

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