碧山寺

碧山寺

碧山寺（へきざんじ）は、中華人民共和国山西省忻州市五台県五台山に位置する仏教寺院です。その歴史は古く、北魏時代に遡ります。

歴史

碧山寺は、北魏の孝文帝の太和年間（477年 - 499年）に創建されました。創建当初は北山寺と呼ばれていました。その後、明の英宗の時代に普済寺と改称されました。清の乾隆年間に、現在の碧山寺という名前に正式に改名されました。清朝末期の宣統年間には、広済茅棚という別名も用いられていました。

1983年には、中華人民共和国国務院によって、漢族地区仏教全国重点寺院の一つとして認定され、重要な寺院として保護されています。

伽藍

碧山寺の境内には、以下の主要な建物が配置されています。

牌坊: 寺院の入り口に立つ門。
照壁: 寺院の入り口にある、邪気を払うための壁。
天王殿: 四大天王を祀る殿。
雷音宝殿: 本堂。
戒壇殿: 僧侶が戒律を授かるための殿。
毗盧殿: 毗盧遮那仏を祀る殿。
蔵経殿: 経典を保管する殿。

これらの建物は、寺院の格式と歴史を物語っています。

文学

『清涼山志』には、碧山寺の様子を詠んだ詩が収録されています。

落日碧山寺、蕭然古澗辺。

白雲生翠崦、明月下寒泉。

夕日が碧山寺を照らし、静かに古くからの谷川のほとりに佇む。白い雲は青々とした山裾に湧き上がり、明るい月は冷たい泉に降り注ぐ。

この詩は、碧山寺の静寂で美しい情景を描写しており、古くから文人にも愛されてきたことが伺えます。

碧山寺は、五台山の豊かな自然に囲まれた、歴史と文化が薫る寺院です。訪れる人々は、その静けさの中で、心の安らぎを得ることができるでしょう。

参考文献
(中国語) 『清涼山志』

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