磐城北線

磐城北線（JRバス関東）

磐城北線は、かつてJRバス関東東北道統括支店が運行していたバス路線です。主に磐城石川駅と小野新町駅を結び、鉄道の短絡と地域輸送の役割を担っていました。

概要

路線の正確な区分としては、石川新町～小野新町駅間が磐城北線、磐城石川駅～石川新町間が磐城南線ですが、運行形態は磐城石川駅～小野新町駅間を磐城北線として一体的に扱っていました。

運行は東北道統括支店（当時）が行い、小野新町には小野新町車庫がありました。この車庫は、かつて小野新町営業所でしたが、路線の縮小に伴い格下げされました。かつては小野新町から川前、宿、荻方面への支線も存在しましたが、全て廃止されています。

本線である磐城北線も利用者の減少に悩まされ、1999年には休日の運行を休止するなど、経費削減に努めました。しかし、沿線の過疎化に加え、主な利用者であった高校生や高齢者の利用が減少し、路線の維持が困難となりました。

2006年3月30日、JRバス関東は福島県生活交通対策協議会に路線の廃止を申し出ました。その後、県中地方協議会などで協議が行われ、2007年4月1日からは、JRバス関東から周辺自治体が委託する福島交通へ移管されることになりました。現在、同区間は福島交通によって運行されています（全便が磐城石川駅～小野新町駅間の運行）。

運行データ（廃止時）

区間: 磐城石川駅～小野新町駅
距離: 31.1km
所要時間: 60分
運行本数: 1日5往復
その他: 休日および年末年始は全便運休

運行系統（廃止時）

磐城石川駅～小野新町駅
磐城石川駅～新町中通（朝夕1回のみ）

沿革

1952年7月1日 - 磐城線、小野新町 - 石川新町間が開業。
1953年9月21日 - 横町 - 下川内間で旅客営業を開始。
1987年4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道へ継承。
1988年4月1日 - バス部門分割子会社化により、ジェイアールバス関東に継承。小野新町自動車営業所は小野新町営業所に改組。
1995年3月31日 - 桶売線が廃止。
1996年10月27日 - 磐城石川 - 磐城逆川間が廃止。以降は棚倉支店からの回送となる。
2005年 - 小野新町営業所を車庫に格下げ。
2006年6月30日 - 福島県生活交通対策協議会県中地方協議会で、廃止が表明される。
2007年3月31日 - この日の運行をもって廃止。

停留所一覧（廃止時）

磐城南線

磐城石川駅 - 当町 - 石川古町 - 馬場町 - 石川高校前 - 石川新町

磐城北本線

石川新町 - 県立高校前 - 北町 - 天狗の入 - 屋敷入 - 関場 - 母畑下の湯 - 母畑 - 前の内 - 母畑ダム - 母畑レークサイド前 - 須釜口 - 千五沢 - 青井沢入口 - 下草場 - 草場 - 北田 - 煙石 - 駒場平 - 空釜 - 磐城関根 - 武名坂 - 蓬田中学校 - 蓬田農協前 - 磐城蓬田 - 病院前 - 山田 - 入山 - 曲山 - 堂久保入口 - 雁股田 - 雁股田分校前 - 沢目木 - 黒森 - 堂田 - 菖蒲谷 - 高坊前 - 小野石橋 - 小野赤沼 - 入房内 - 町営住宅前 - 皮籠石 - 小野高校前 - 本町 - 横町 - 公立病院前 - 小学校入口 - 新町中通 - 平舘 - 小野新町駅

かつて存在した支線

川内線: 横町 - 神俣駅 - 芋島 - 吉間田 - 宇津川
桶売線: 小野新町 - 夏井駅前 - 隠坂 - 宿 - 荻 - 吉間田、隠坂 - 湯沢温泉 - 川羽内、宿 - 川前駅前

乗車券

車内で回数券が販売されていました。定期券については、車内で申し込みを取り次ぎ、後日受け渡しという形でした。

関連項目

* 福島交通

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