磯村勇斗

磯村 勇斗 (いそむら はやと)

磯村勇斗は、1992年9月11日に静岡県沼津市で生まれた俳優です。彼は現在、事務所BLUE LABELに所属して活動しています。俳優の道を選ぶきっかけとなったのは、中学校2年生の時に制作した映画『ヌマヅの少女ハイジ』を全校生徒の前で発表した際に感じた達成感でした。この経験が、彼を役者としての道へ導くこととなります。

来歴

静岡県立沼津西高等学校では、地元の劇団「沼津演劇研究所」に参加し、本格的に演技の基礎を学びました。初舞台は17歳の時、ロシアの劇作家チェーホフの喜劇『プロポーズ』でした。高校卒業後にすぐ芸能界には入ろうと考えていましたが、両親からのアドバイスを受け、桜美林大学に進学します。しかし、そこでの勉強が彼の芸能活動への情熱を薄れさせることはなく、2年半で大学を中退し、フリーの役者として活動を開始しました。

その後、アルバイトをしながら小劇場を巡り、2014年に演出家・伊藤靖朗の舞台に出演した縁で事務所「ドリームプラス」に入所。2016年には「BLUE LABEL」に移籍しました。

推進力となった作品は、2015年の『仮面ライダーゴースト』でのアラン/仮面ライダーネクロム役です。この役で彼は広いファン層を獲得し、さらにオリジナルビデオ『仮面ライダーゴースト アラン英雄伝』で初主演を果たしました。2017年放送の連続テレビ小説『ひよっこ』では、ヒロインの結婚相手・前田秀俊（ヒデ）役を演じ、多くの視聴者の共感を得ました。

彼の受賞歴も輝かしく、2018年には『今日から俺は!!』で新人賞を受賞、2021年には『ヤクザと家族 The Family』と『劇場版 きのう何食べた?』で日本アカデミー賞の新人俳優賞に輝きました。2023年にはさまざまな映画での演技が高く評価され、助演男優賞を多数受賞しています。

人物

磯村は子供の頃から『仮面ライダー』シリーズに魅了され、特に『仮面ライダー555』に影響を受けてきました。ライダー役を演じることを夢見ていた彼は、実際に『仮面ライダーゴースト』で実現しました。アラン役としての撮影時、台本を通じて設定を理解しながら演技をしていたというエピソードもあります。

また、料理に対しても強い興味があり、プロのシェフから指導を受けて演じた『ひよっこ』では料理シーンを全て吹き替えなしでこなしました。調理場でアルバイトをした経験もあり、料理好きが活かされています。さらに、映画『覆面系ノイズ』ではドラムに初挑戦し、撮影前の3ヶ月間に渡る練習を経て臨みました。

磯村は魅力的な仲間たちと共に成長してきたことも語っており、有村架純や竹内涼真との共演がその一例です。彼らとの経験から「共に戦ってきた仲間」との思いを強くしています。

受賞歴

磯村はキャリアの中で数々の受賞歴を持ち、多くの作品でその演技力を認められています。特に以下の賞が彼の実績を示しています。

• - 2018年: コンフィデンスアワード・ドラマ賞 新人賞
• - 2021年: 日本アカデミー賞 新人俳優賞
• - 2022年: ヨコハマ映画祭 助演男優賞
• - 2023年: 報知映画賞 助演男優賞
• - 2024年: 日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞

磯村勇斗は、役者としての情熱と努力をもって歩み続けている、注目すべき俳優です。地域への貢献や、メディアへの露出も多く、今後の活躍が益々期待されます。

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