磯部雅彦

磯部雅彦

磯部雅彦（いそべ まさひこ）氏は、1952年9月23日生まれの日本の土木工学者です。専門分野は、海岸工学と沿岸域環境学であり、特に海岸構造物の設計や海岸侵食対策、沿岸域の環境保全に関する研究で知られています。

学歴と職歴

東京都出身の磯部氏は、東京大学工学部土木工学科を卒業後、1977年に同大学大学院工学系研究科土木工学専門課程を修了しました。その後、東京大学工学部土木工学科助手として研究・教育活動を開始し、横浜国立大学工学部土木工学科講師、助教授を経て、再び東京大学に戻り、工学部土木工学科助教授を務めました。

海外での研究経験もあり、タイ王国のアジア工科大学院では助教授として教鞭を執りました。1992年、東京大学工学部土木工学科教授に就任し、長年にわたり後進の育成に尽力しました。

東京大学では、大学院新領域創成科学研究科教授、新領域創成科学研究科研究科長、副学長を歴任し、大学運営にも貢献しました。2013年には高知工科大学副学長に転任し、2015年には同大学の第4代学長に就任しました。

学会活動

磯部氏は、土木学会において、理事、関東支部長、副会長、会長といった要職を歴任しました。また、海岸工学委員会委員長、論文集編集委員会委員長も務め、学会の発展に貢献しました。学会活動を通して、研究者間の交流を促進し、土木工学の発展に大きく寄与しています。

その他の活動

2014年の広島豪雨災害発生時には、土木学会の緊急調査を指揮し、被災状況の把握と復旧・復興に向けた提言を行いました。この活動を通じて、災害対策における土木工学の重要性を示しました。

磯部雅彦氏は、研究者、教育者、大学運営者、学会リーダーとして、多岐にわたる分野で卓越した業績を上げており、日本の土木工学の発展に大きく貢献している人物といえるでしょう。

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