社会民主党 (アンドラ)

社会民主党（Partit Socialdemòcrata）は、アンドラ公国における主要な政党の一つであり、社会民主主義を政治理念として掲げています。国際的な連携も重視しており、社会主義インターナショナルに加盟しているほか、欧州社会党にもオブザーバーとして参加しています。

21世紀初頭の2001年と2005年の渓谷総会（アンドラ議会）選挙では、いずれも第2党という位置に留まっていました。しかし、2009年7月に行われた渓谷総会選挙において、社会民主党は躍進を遂げ、議席全体の半数にあたる14議席を獲得し、見事に第1党へと躍り出ました。この結果を受け、ジャウマ・バルトメウが首相に選出され、社会民主党政権が誕生しました。

しかし、2011年の渓谷総会選挙では、議席を大きく減らし6議席の獲得に留まりました。これにより、再び第2党へと後退し、政権を明け渡すこととなりました。その後、社会民主党は、2015年の渓谷議会選挙に向けて、「アンドラのみどり」や「市民イニシアチブ」といった他の政治勢力や、無所属の候補者との提携を通じて選挙戦を展開しました。しかし、支持を広げるには至らず、得票率は低下し、獲得議席数は3議席にとどまりました。

2019年4月7日に執行されたアンドラ総選挙において、社会民主党は7議席を獲得し、再び第2党の座を獲得しました。この結果は、過去の低迷からの回復を示すものであり、社会民主党がアンドラ政治において依然として重要な役割を果たしていることを示唆しています。

社会民主党は、アンドラの政治情勢において、社会民主主義の理念を推進し、他党との連携や政策を通じて、国の発展に貢献していくことを目指しています。今後の動向が注目されます。

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