神のいつくしみへの祈りの花束

「神のいつくしみへの祈りの花束」は、ポーランドの聖女、聖ファウスティナ・コヴァルスカによって広められたカトリック教会の祈りです。この祈りは、「神のいつくしみのチャプレット」または「慈しみのチャプレット」とも呼ばれ、神の無限の愛と憐れみを求める信心業として、多くの信者に親しまれています。

この祈りの特徴は、特別なチャプレットを用いることですが、通常のロザリオでも唱えることができます。祈りの形式は以下の通りです。

祈りの手順

1. 初めに
主の祈り（1回）
アヴェ・マリアの祈り（1回）
信仰宣言（1回）

2. 主の祈りの珠で
次の言葉を1回唱えます。

>「永遠の父よ、われらの罪、全世界の罪の償いのために、あなたの最も愛する御子、われらの主イエス・キリストの御体と御血、御霊魂と御神性を、あなたに捧げます。」

3. アヴェ・マリアの祈りの珠で
次の言葉を10回唱えます。

>「イエスの痛ましい御受難によって、われらと全世界を憐れんでください。」

4. 上記2と3の祈りの連鎖を5回繰り返します。

5. 最後に
次の言葉を3回唱えます。

>「聖なる神、聖なる力、聖なる永遠の御方よ、われらと全世界を憐れんでください。」

キリストの約束

聖ファウスティナの日記には、この祈りを通して、イエス・キリストが特別な恩恵と約束を与えると記されています。イエスは、この祈りを唱える人々に対して、特に臨終の時に大きな恵みを与えることを約束しています。また、この祈りを通じて、神の慈しみが全世界に広がることを望んでいます。

神のいつくしみの信心

「神のいつくしみへの祈りの花束」は、「神のいつくしみの礼拝」と呼ばれる信心業の中心的な要素の一つです。この信心は、神の無限の慈しみを信頼し、その愛と憐れみを人々に伝えることを目指しています。

参考資料

ショーン・マリア・ライル著『神のいつくしみへの礼拝―イエスよ、あなたに信頼します』聖母の騎士社、2010年12月1日。
ファウスティナ著、ユリアン・ルジツキ/相原富士子訳『聖ファウスティナの日記―わたしの霊魂における神のいつくしみ』聖母の騎士社、2011年10月5日。

関連事項

* 神のいつくしみの主日

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