神大実隕石

神大実隕石（かみおおみいんせき）

神大実隕石は、1915年頃（1913年から1916年の間と推定）の3月から4月にかけて、午後3時頃に茨城県猿島郡神大実村（現在の坂東市）に落下した隕石です。この隕石は、農家の近くの水田に、大きな爆音とともに落下したと伝えられています。

落下時の状況

隕石の落下時には、近隣住民がその様子を見物に集まったとされています。しかし、当時の記録は詳細に残っておらず、正確な落下日時や状況については不明な点も多いです。

科学的調査

神大実隕石の科学的な調査が行われたのは、1970年代に入ってからです。村山定男らによって詳細な分析が行われ、その結果、この隕石がH4に分類される普通コンドライトであることが判明しました。

隕石の分類と特徴

普通コンドライトは、隕石の中でも比較的多く見られる種類で、ケイ酸塩鉱物を主成分としています。H4型は、コンドリュールと呼ばれる球状の組織が比較的明瞭に見られるのが特徴です。神大実隕石の重量は448gであり、比較的小型の隕石に分類されます。

展示状況

神大実隕石の実物は、国立科学博物館に所蔵・展示されています。また、ミュージアムパーク茨城県自然博物館には、レプリカが展示されており、一般の人々が隕石に触れる機会を提供しています。

その他の情報

隕石の種類: 普通コンドライト (H4型)
重量: 448g
落下時期: 1915年頃（1913年から1916年の間と推定）
落下場所: 茨城県猿島郡神大実村（現在の坂東市）
展示場所: 国立科学博物館（実物）、ミュージアムパーク茨城県自然博物館（レプリカ）

外部リンク

Meteoritical Bulletin Database: Kamiomi


この隕石は、その落下時の状況や科学的な分析結果を通じて、宇宙の謎を解き明かす手がかりとなる貴重な資料です。

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