神太刀女

神太刀女（かんだちめ）

『神太刀女』は、原作を爲我井徹、作画をタスクオーナが担当する日本の漫画作品。メディアファクトリーの『コミックアライブ』にて2007年6月号から連載されていたが、2011年11月号から休載となっている。

あらすじ

物語は、砥ぎ師の家に生まれた少年・図師琢磨を中心に展開する。琢磨は幼い頃、触れた女性によって右手を斬られるという traumatic な経験を持つ。それから10年後、高校生になった琢磨の前に、かつて彼を斬った謎の女・無名が現れる。無名は、女性の姿となる刀「神太刀女」であり、琢磨は彼女の主となる。神太刀女と主となった琢磨が、様々な敵や困難に立ち向かいながら成長していく姿を描いた剣戟幻想譚である。

登場人物

主要人物

図師 琢磨（ずし たくま）
私立相新学園高校に通う高校生。実家は砥ぎ師だが、兄が跡を継ぐため、自身は家業を学べない。幼少期に出会った無名と再会し、彼女の主となる。刀剣の扱いには長けている。
無名（むみょう）
神太刀女（大太刀）。過去に琢磨と出会い、彼が自分を必要とする時を待ち続けていた。未熟なため、触れた物を斬ってしまう能力を持つ。琢磨と触れ合うことで、その力を制御していく。
乙輪 はがね（おとわ はがね）
相新学園中等部に通う中学生。神太刀女「一」と「千鳥」の主。父の死に関わった邪刀から人々を守るために戦う。正義感が強く真面目な性格だが、融通が利かない一面も。

双ツ神（ふたつがみ）

葛城 周輔（かつらぎ しゅうすけ）
双ツ神・東海道下ツ部に所属するアズラガ遣い。明るく人懐っこい性格。
山之辺 諸常（やまのべ もろつね）
双ツ神・東海道下ツ部に所属するアズラガ遣い。生真面目な性格で、時間に厳しい。
押坂 水葉（おしざか みずは）
双ツ神・東海道下ツ部に所属するアズラガ遣い。幼い少女で、常にぬいぐるみを抱いている。

邪刀（じゃとう）

布都丸（ふつまる）
邪刀・鉄色を名乗る少年。策略を好み、人間を操る。
八重垣丸（やえがきまる）
邪刀・鉄色を名乗る男。力押しを好むが、子供染みた性格。
羽々斬丸（はばきりまる）
邪刀・鉄色を名乗る男。対等な条件での斬り合いを好む。

その他

図師 健一郎（ずし けんいちろう）
琢磨の父。厳格な砥ぎ師。
図師 隆千穂（ずし たかちほ）
琢磨の兄。父の後を継ぎ砥ぎ師をしている。神太刀女に心を奪われている。

作中用語

神太刀女（かんだちめ）
「正しい」日本刀に宿る魂。女性の姿をしており、主を持つと誠心誠意仕える。凄まじい力を持つ。
邪刀（じゃとう）
刀の持つ負の側面が具現化した妖刀。手に取った者に取りつき、操る。
アズラガ
双ツ神が遣う「人になる刀」。神太刀女と似ているが、刀としての能力は若干劣る。
双ツ神（ふたつがみ）
「邪刀の根絶」を目的とした秘密結社。アズラガと呼ばれる刀を遣う。

単行本

メディアファクトリー〈MFアライブコミックス〉より既刊9巻。

外部リンク

神太刀女倶楽部

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