神奈川県立大原高等学校

神奈川県立大原高等学校

神奈川県立大原高等学校（かながわけんりつおおはらこうとうがっこう）は、かつて神奈川県平塚市に位置していた公立の高等学校です。1984年4月に開校し、主に地域の普通教育を担ってきましたが、時代の変化に伴い、2014年3月をもって閉校しました。約30年間の短い歴史の中で、多くの卒業生を社会に送り出しました。

沿革

本校は、当時の神奈川県が進めた「高校百校新設計画」の一環として、1984年4月に誕生しました。開校当初から全日制の普通科単独校として運営されていました。

教育環境に変化が訪れたのは2009年4月です。同じ敷地と校舎内に、新たに神奈川県立平塚中等教育学校が開校し、両校が施設を共有する形となりました。これに伴い、高校としての新規生徒募集は段階的に縮小され、2011年度の入学生が最後の学年となりました。

そして、2012年4月には高校からの生徒募集が完全に停止され、在校生が卒業するのを待つことになりました。すべての在校生が学び舎を巣立った後、2014年3月1日には「完校式」と呼ばれる記念行事が執り行われ、神奈川県立大原高等学校は正式に閉校し、その歴史に幕を閉じました。

設置学科

本校に設置されていた学科は、全日制課程の普通科のみでした。特定の専門分野に特化せず、幅広い教養と基礎学力を身につけることを目標としたカリキュラムが提供されていました。

交通アクセス

JR東海道線の平塚駅が最寄りの鉄道駅でした。平塚駅からはバスを利用するのが一般的で、「共済病院前・総合公園西」バス停で下車後、徒歩でおよそ7分程度の場所に位置していました。

著名な出身者

約30年の歴史の中で、神奈川県立大原高等学校からは多くの著名な卒業生が巣立っています。様々な分野で活躍する彼らは、母校の誇りです。

坪井貴史（フジテレビジョンプロデューサー）
尾崎英二郎（ハリウッド俳優）
鈴木秋則（元センチメンタル・バス キーボーディスト）
宮腰力（平塚市初の男性同性愛者同士による国際結婚者）
後藤真由美（日本画家）
SHINGO（手話パフォーマーユニット「HANDSIGN」メンバー）

閉校後の状況

神奈川県立大原高等学校が閉校した後も、校舎や敷地は引き継がれ、引き続き神奈川県立平塚中等教育学校が使用しています。学び舎としての役割は形を変えて存続しており、大原高校の記憶は卒業生たちの心の中に生き続けています。

関連項目

神奈川県高等学校の廃校一覧
高校百校新設計画

外部リンク

かつて存在した公式サイトの一部は、ウェイバックマシンを通じて、2013年当時の情報を閲覧することができます。
卒業生同士の交流の場として、ウェブ同窓会サイトなどが利用されています。

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