神奈川県立小田原城北工業高等学校

神奈川県立小田原城北工業高等学校

神奈川県立小田原城北工業高等学校は、神奈川県小田原市栢山に位置する公立の工業高等学校で、通称「城北」と呼ばれています。この学校は、1961年に神奈川県立小田原城東高等学校の機械科から分離・独立する形で設立されました。その後、電子科や電気科、さらに設備工業科のクラスも機械科に統合され、現在の学科体制が整えられました。

位置とアクセス

小田原城北工業高等学校は、神奈川県西部に位置しており、名古屋や首都圏からも通学する生徒がいるなど、広域にわたる学生の受け入れ実績があります。最寄り駅は小田急電鉄の栢山駅で、徒歩約7分の距離にあります。

学科の構成

この学校では、以下の学科が設置されています：

• - 全日制

- 機械科
- 建設科
- 電気科
- デザイン科

• - 定時制（夜間）

- 機械科・電気科（2学科を合わせて募集）

全日制では、工業技術の専門的な知識と技能を身につけることができ、定時制では働きながら学ぶことが可能です。

歴史

当校の歴史は、創立から数十年を経ています。1968年には校舎が完成し、以降も多くの実績を上げてきました。特に2008年には、デザイン科の香川猛氏が国立新美術館で開催された「第92回 二科展」において最高賞を受賞し、校の名声を高めました。また、2012年には、昭和46年3月卒の卒業生が真鶴町の町長に当選するなど、卒業生の社会的貢献も注目されています。2026年4月には神奈川県立大井高等学校との再編統合が予定されています。

部活動

部活動も充実しており、運動部や文化部が多数存在します。運動部には弓道、サッカー、野球、バドミントンなどがあり、文化部には美術や音楽、電子工学に関する部活動が活発に行われています。定時制の部活動も多彩で、コンピュータや陶芸、映画鑑賞など、多岐にわたる活動が行われているのが特徴です。

制服と校歌

男子学生は伝統的な黒い学生服を着用し、女子学生は森英恵デザインのグレーの制服を着ています。制服の冬服には、紺のベレー帽を着用する自由があるなど、学生の個性を尊重する姿勢が伺えます。校歌は小林純一が歌詞を、湯山昭が作曲を手がけており、学校の精神を表現しています。

著名な出身者

この学校からは多くの著名な卒業生が輩出されています。サッカー選手の古林将太や須藤茂光、お笑い芸人の松尾駿、そして日本の地震・火山噴火予知研究者として知られる多田惠藏など、多様な分野で活躍する卒業生がいます。

神奈川県立小田原城北工業高等学校は、教育を通じて次世代を育成し、社会に貢献することを目指しています。地域のニーズに応えながら、専門教育の強化を図り、さらに多くの生徒が成長できる環境を提供しています。

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