神奈川県立秦野総合高等学校

神奈川県立秦野総合高等学校は、神奈川県秦野市南が丘に位置する公立の総合学科高等学校です。通称「秦総（はたそう）」として地域に親しまれています。この学校は、全日制普通科の神奈川県立秦野南が丘高等学校と神奈川県立大秦野高等学校の統合によって、総合学科高校として新たに設立されました。校舎や設備は、主に旧秦野南が丘高校のものが使用されています。

特徴的な施設

秦野総合高校の大きな特徴の一つとして、神奈川県立の高校では唯一となる天文台が設置されている点が挙げられます。この天文台は、生徒たちの天文学への興味を深め、本格的な観測活動を可能にしています。また、高さ約8メートルのクライミングボードが野外に設置されており、これも県内では珍しい施設です。これらの施設は、生徒たちの学習意欲や運動能力を向上させる上で重要な役割を果たしています。

設置学科

秦野総合高校では、全日制と定時制の両方で総合学科を設置しています。全日制課程では、グローバル教養系列、情報ビジネス系列、生活デザイン系列、芸術スポーツ系列の4つの系列が用意されており、生徒は自分の興味や進路に合わせて専門的な学習を進めることができます。
定時制課程では、人文国際系列、自然環境系列、情報科学系列、生活福祉系列の4つの系列があり、多様な学習ニーズに応えられるようになっています。

沿革

秦野総合高校は、2007年11月1日に設置が決定し、翌2008年4月1日に開校しました。比較的新しい学校ですが、両校の伝統を受け継ぎつつ、総合学科としての新たな歴史を刻んでいます。

アクセス

秦野総合高校へのアクセスは、小田急線秦野駅から神奈川中央交通西秦90系統のバスで「秦野総合高校前」下車、または徒歩約25分です。また、JR東海道線二宮駅からは、神奈川中央交通西秦91系統のバスで同様に「秦野総合高校前」で下車できます。

部活動

秦野総合高校の部活動は非常に活発で、多くの部が県大会や全国大会で優れた成績を収めています。特に男子バレーボール部は、創部1年目にして春の高校バレー全国大会への初出場を果たしました。また、女子ソフトテニス部や男女バレーボール部も関東大会や全国大会への出場経験があります。文化部では、合唱部が平塚湘風高校、伊志田高校と合同で神奈川県高等学校総合文化祭合唱部門で教育長賞を受賞し、全国大会にも出場しました。その他、天文部や琴曲部も全国高等学校総合文化祭への出場を果たしており、部活動全体として高いレベルの活動を展開しています。

著名な出身者

秦野総合高校からは、多くの著名な人物が輩出されています。サッカー選手の三平和司選手や、2006 FIFAワールドカップ日本代表の茂庭照幸選手、陸上選手で2015年世界選手権4×400mリレー日本代表の小林直己選手などが卒業生として名を連ねています。

秦野総合高校は、総合学科としての専門的な学びの場を提供するとともに、部活動や学校行事を通じて生徒たちの成長をサポートする、地域社会にとって重要な存在となっています。今後も、多様な個性を持つ生徒たちがそれぞれの夢に向かって羽ばたくための場所として、その役割を担い続けることでしょう。

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