神奈川県自然環境保全センター

神奈川県自然環境保全センター

神奈川県自然環境保全センター（かながわけんしぜんかんきょうほぜんセンター）は、神奈川県における自然環境の保護と再生を積極的に推進するために設立された県の組織です。

このセンターは、以前は神奈川県立自然保護センターという名称で活動していましたが、組織体制の見直しなどを経て、2009年（平成21年）7月17日付けで現在の名称に改称されました。これにより、より広範かつ専門的な自然環境保全業務を担う体制が強化されています。

主な業務内容

神奈川県自然環境保全センターが担う業務は多岐にわたり、県内の多様な自然環境を維持・向上させるための重要な役割を果たしています。その主要な業務は以下の通りです。

丹沢大山自然再生事業の実施

神奈川県にとって特に重要な自然地域である丹沢および大山エリアにおいて、過去に損なわれた自然環境を回復させるための大規模なプロジェクトを推進しています。植生回復、生態系保全など、地域の特性に応じた再生計画に基づき、多様な活動を展開しています。

自然公園の管理指導及び施設整備

県内に指定されている自然公園の適切な管理運営を行います。利用者への指導やルールの啓発を行うとともに、公園内の散策路、休憩施設、案内板といった各種施設の整備や維持管理を行います。これにより、利用者が安全かつ快適に自然を楽しめる環境を保全し、公園の魅力を維持しています。

野生生物の保護管理

県内に生息する希少な野生生物や、生態系にとって重要な役割を果たす生物の保護活動を実施しています。生息状況の調査、個体数の管理、生息環境の保全・改善など、科学的な知見に基づいた管理を行い、生物多様性の維持に努めています。

自然環境保全に係る普及啓発

県民一人ひとりが自然環境保全の重要性を理解し、具体的な行動に移せるよう、様々な啓発活動を行っています。講演会やワークショップの開催、パンフレットやウェブサイトを通じた情報提供、学校などと連携した環境教育支援など、多様な手段を用いて広く普及啓発を図っています。

県営林の管理経営

神奈川県が所有する森林（県営林）を適切に管理・経営します。水源涵養、災害防止といった公益的機能の維持・向上を図るための間伐や植栽を行うほか、持続可能な林産物の利用なども視野に入れ、森林の健全な育成と多面的な機能発揮を目指しています。

これらの業務を通じて、当センターは神奈川県の豊かな自然環境を守り、次世代に引き継ぐための基盤を支えています。

所在地

神奈川県自然環境保全センターは、本所に加えて県内複数箇所に出張所を設け、広範囲な業務に対応しています。

自然環境保全センター（本所）：神奈川県厚木市七沢657
箱根出張所：神奈川県足柄下郡箱根町元箱根旧札場164
足柄出張所：神奈川県足柄上郡開成町吉田島2489-2（県足柄上合同庁舎内）

これらの拠点から、県内の自然環境保全活動が展開されています。

神奈川県自然環境保全センターは、これらの活動を通じて、県民が自然の恩恵を享受し続けられるよう、日々の業務に取り組んでいます。

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