神宮寺 (名古屋市の町名)

神宮寺（じんぐうじ）について

神宮寺は、愛知県名古屋市港区に位置する町名で、現行の行政地名としては神宮寺一丁目および神宮寺二丁目の2つのエリアが存在しています。この地域は住居表示が未実施で、名古屋市港区の中央部に位置しています。

地理

神宮寺の東側は善南町や善進町、宝神町に接し、西側も宝神町に隣接しています。南側には宝神があり、港区内で便利な交通アクセスを持つ場所です。周囲に散在する町との関係も強く、地域の生活文化や特性が影響を与えあっています。

歴史

歴史的には、江戸期にこの区域には神宮寺新田が存在しており、この新田は文化14年（1817年）に開拓されました。神宮寺新田はその後、宝神新田の一部として発展し続けました。町名の由来としては、宝神町の字神宮寺前から採られており、神宮寺という名前は神宮寺新田に由来しています。この名は、新田開拓申請の際に、かつて存在した熱田神宮寺（愛染院、不動院、医王院など、いずれも現在は廃寺）の名義を借りたことに由来しています。

沿革

この町名が形成された経緯として、1981年（昭和56年）6月21日に港区宝神町の一部から神宮寺二丁目が誕生しました。さらに、1986年（昭和60年）6月15日には、善南町、宝神町、十一屋町、惟信町、甚兵衛通の一部から神宮寺一丁目が成立し、惟信町や宝神町、甚兵衛通、多加良浦町の各一部が一丁目に編入されました。これによって現在の町名が形作られていったのです。

世帯数と人口

2019年（平成31年）3月1日現在、神宮寺地区の世帯数と人口統計についてのデータも若干存在していますが、具体的な数値は地域の調査結果として記録されています。

学区

神宮寺地区に居住する場合、市立の小・中学校に通うことができますが、具体的な学区は区分された学校によって異なります。公立高等学校に入学を希望する際もそれに準じて学区が設定されています。なお、神宮寺の小学校では学校選択制度が導入されておらず、生徒はそれぞれの番によって指定された学校に通うことになります。

交通

交通の便も良好で、国道23号（名四国道）が地域を通過していることから、名古屋市内外へのアクセスが容易です。このため、周辺の町への移動に使われる重要な動脈となっています。

施設

この地域には、名古屋市立神宮寺小学校が存在し、地元の教育の中心として機能しています。また、港警察署の宝神交番も設置されており、地域の治安維持にも寄与しています。これらの施設は、住民にとって重要な役割を果たしており、安全で快適な生活の基盤となっています。

その他

郵便番号は455-0834であり、名古屋港郵便局が集配を担当しています。神宮寺は名古屋市内の多くの地域と同様に、歴史的背景を持ち、時代とともに形を変えながらも、その名残を感じさせる土地です。情報や歴史についての参考文献には、名古屋市計画局が発行した『なごやの町名』などがあります。

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