神戸ヘリポート

神戸ヘリポートの概要

神戸ヘリポート（こうべヘリポート）は、かつて兵庫県神戸市中央区に位置していた公共用のヘリポートです。この施設はポートアイランドの西側にあり、神戸空港の管制圏内に位置していました。ヘリポートの面積は約2.8ヘクタールで、その設立当初から様々な航空機の発着を支えていましたが、2018年3月31日をもって廃止されました。

設立と利用状況

神戸ヘリポートは1987年に開設され、最盛期の2000年には年間着陸回数が2,889回を記録しました。当時は関西地方で最も利用されていたヘリポートであり、さまざまな航空機や運行が行われていました。しかし、2006年に神戸空港が開港すると、民間航空会社が次々と撤退し、利用状況は次第に厳しくなっていきました。廃止直前には、主に公共機関のみが使用する状態となり、最終的には消防防災ヘリコプターだけが残り、こちらも神戸空港に移転することになり閉鎖されました。

旅客便の運行

神戸ヘリポートでは、1994年から2002年の間にカワサキヘリコプタシステムによって但馬飛行場、湯村温泉ヘリポート、播磨ヘリポートの間に旅客便が運行されていました。この路線の運行時には、使用される機材はカワサキBK-117B-1型でした。また、当時の大型時刻表にはこの路線も記載されていたため、テレビ番組『水曜どうでしょう』のサイコロ3企画の一環としても利用されることが多かったです。

主な使用者

使用者の主要な部分は公共機関であり、特に神戸市消防局と兵庫県消防防災航空隊が利用していました。具体的には、神戸市消防局の航空機動隊が運営していた参考に、次の消防防災ヘリコプターが存在しました。これには、川崎式BK-117型C-2の5号機、6号機、さらに消防防災2号機があります。

かつては、大阪航空技術専門学校（ヒラタ学園）やカワサキヘリコプタシステムなども使用者に名を連ねていましたが、これらの機関も次第にその活動を縮小させていきました。

歴史

神戸ヘリポートは1987年12月18日に開港し、その後の数十年間にわたって地域のヘリポートとして機能してきました。2001年にはヒラタ学園が航空事業本部を設置し、2006年には指定管理者として管理を行いました。しかし、2009年にヒラタ学園航空事業本部が神戸空港に移転し、2010年からは日本空港コンサルタンツが新たな指定管理者となりました。

2017年には、神戸市消防局が消防防災ヘリコプターの基地を神戸空港に移転する計画を発表し、その後、神戸ヘリポート条例の廃止も決定されました。最終的に2018年4月1日には供用が廃止され、長い歴史を閉じることとなりました。

関連項目

このように、神戸ヘリポートは地域の航空交通において重要な役割を果たしていたものの、交通事情の変化に伴い、その役割を終えることとなりました。多くの人々に利用され、思い出に残る場であった反面、現在ではその記憶だけが残る存在となっています。

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