神戸峰男

神戸峰男（かんべ みねお）について

神戸峰男は、1944年8月10日に岐阜県土岐市に生まれた日本の彫刻家です。現在は可児市に在住し、名古屋芸術大学の名誉教授としても知られています。彼は1963年に岐阜県立多治見工業高等学校を卒業後、武蔵野美術大学の造形学部に進学し、清水多嘉示や木下繁の指導を受けることになります。1967年には彫刻科を卒業し、本格的な彫刻活動をスタートさせました。

大学卒業後、彼は様々な彫刻作品を手がけ、1988年からは名古屋芸術大学の教授に就任しました。その後、美術学部長を経験し、名誉教授として教鞭を執っています。神戸の彫刻は、形式や素材を巧みに使った作品が多く、特に人間の形を捉えた作品が評価されています。

日本画壇との関わり

神戸は日展との密接な関係を築いています。1970年には「裸婦像」で中日賞を受賞し、その後も数々の賞に輝きました。1974年には「裸婦」が日本彫塑展で日彫賞を受賞し、1978年には「裸婦―伸びゆく」で日展特選を獲得しました。このように、神戸の作品は常に高く評価されてきました。

特に2006年には「長風」で日展の文部大臣賞を受賞し、2008年にも「朝」で日本芸術院賞を手にしています。また、彼は日展においても運営面での役割を果たし、1996年には評議員に就任し、2009年には理事に選出されました。2015年には新日展で彫刻部門の審査員も務めています。

地域貢献と受賞歴

神戸は芸術活動だけでなく、地域文化の振興にも積極的に取り組んでいます。2011年には「彫刻の創作活動と振興」に対し岐阜県芸術文化顕彰を受賞し、同年に日本彫刻会の理事委員長に選ばれました。また、2012年には日本芸術院第一部（美術）会員に就任し、2013年には可児市民栄誉賞第1号として表彰されました。

2014年には愛知県岡崎市が徳川家康の銅像を設置することを発表し、神戸がその製作者に推薦されました。2019年には、彼が制作した徳川家康の騎馬像が複合商業施設「オト リバーサイドテラス」のオープンに合わせて公開され、多くの人々に愛される作品となりました。

おわりに

神戸峰男の作品は、彫刻という形式を通じて多くの人々に感動を与え続けています。彼の創作活動や地域貢献に対する姿勢は、今後も注目されることでしょう。これからのさらなる活躍に期待したい人物です。

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