神戸市バス石屋川営業所

神戸市灘区に所在する神戸市バス石屋川営業所は、主に灘区内を走る路線を担当する直営の営業所です。最寄りのバス停は石屋川車庫前で、配置車両には「石」の営業所記号が表示されています。中央営業所、垂水営業所と並ぶ、神戸市バスの主要３営業所の１つです。

担当路線の変遷

石屋川営業所は、開設以来、数多くの路線を担当してきましたが、ダイヤ改正や他営業所の開設などを機に、担当路線は幾度となく変更されています。

かつては、灘南北系統（現在の102・103系統）や16系統なども担当していましたが、多くの路線エリアが重複する魚崎営業所に移管されました。特に2012年4月のダイヤ改正では、32系統、100系統、102系統、103系統の4路線が魚崎営業所へ完全に移管され、26系統も共同運行となりました。その後、2013年には26系統も魚崎営業所の単独担当となりました。

しかし、2015年4月のダイヤ改正で、26系統、32系統、松陰女子大学輸送が石屋川営業所へ戻ってきました。さらに、2016年6月には36系統が魚崎営業所との共同管轄になり、2017年4月には16系統が再び担当路線に加わりました。

2018年8月の中央南営業所開設に伴い、石屋川営業所は2系統の担当から外れましたが、代わりに魚崎営業所の19、30、31、33、34、35、36、38、39、43、45系統の一部便を担当するようになりました。2020年には37系統を受け持つようになり、その後、これらの路線は再び魚崎営業所の単独担当に戻っています。

このように、神戸市バスではダイヤ改正などを契機に、営業所間の路線配分・調整が頻繁に行われています。石屋川営業所もその例外ではなく、常に運行状況の変化に対応しています。

主要路線の詳細

以下、石屋川営業所が現在運行している、または過去に運行していた主要路線について、詳細を説明します。

2系統

詳細は「神戸市バス中央営業所#2系統」を参照

16系統

詳細は「神戸市バス魚崎営業所#16系統」を参照

26系統

JR六甲道と六甲ケーブル下を結ぶ路線です。小型バスを使用し、住宅街の狭い道を走行するのが特徴です。開設以来、担当営業所は石屋川営業所と魚崎営業所の間で変遷を繰り返しており、2015年4月より再び石屋川営業所の単独担当となっています。2024年10月からは、一部経路が変更されました。この路線は、鉄道駅から離れた住宅地の需要に応えるために2007年度に新設されました。以前にも同系統番号の路線が存在しましたが、現在は六甲摩耶鉄道が運行しています。

32系統

JR六甲道と御影山手を結ぶ路線です。御影山手地区からJR駅へのアクセスとして多く利用されています。隘路が存在するため、中型バスが主に使用されていますが、2020年からは小型バスも運行されています。2012年4月には魚崎営業所へ移管されましたが、2015年4月には石屋川営業所に戻りました。

36系統

阪神御影と鶴甲団地を結ぶ循環路線です。阪急六甲まで16系統と併走しますが、生活道路を通るため、所要時間が長くなります。神戸大学の学生が多く利用します。石屋川営業所と魚崎営業所の共同運行です。担当営業所は過去に変遷があり、現在は共同運行となっています。

37系統

JR甲南山手と阪急御影を結ぶ路線で、東灘区の中央部を通ります。小型バスを使用し、2020年4月まで魚崎営業所の担当でしたが、石屋川営業所に移管されました。

92系統

灘区と三宮を結ぶ路線です。山手幹線を通行し、鉄道駅との接続は少ないです。神戸市電の代替機能も持つ路線で、利用者数は多いです。2001年7月7日の地下鉄海岸線開業に伴い、循環運転を廃止し、現在の路線になりました。

102系統

JR六甲道と山麓の住宅街を結ぶ半循環路線です。小型バスを使用し、コミュニティ路線としての性格が強い路線です。担当営業所は魚崎営業所と石屋川営業所の間で変遷を繰り返しており、2022年4月より再び石屋川営業所の担当となっています。

103系統

JR六甲道と浜手の住宅街を結ぶ半循環路線です。102系統と同様に小型バスを使用し、コミュニティ路線としての性格が強い路線です。担当営業所は魚崎営業所と石屋川営業所の間で変遷を繰り返しており、2022年4月より再び石屋川営業所の担当となっています。

106系統

2016年4月開設の比較的新しい路線で、高羽町を経由してJR六甲道と六甲ケーブル下を結ぶ路線です。神戸大学の学生や鶴甲地域の住民の利用が多いです。2021年からは急行便も運行されています。

過去に担当していた路線

石屋川営業所は、上記以外にも多くの路線を担当していました。これらの中には、現在は廃止された路線や、他営業所に移管された路線が含まれています。例として、急行1系統、旧17系統、18系統、25系統、旧26系統、旧39系統、旧40系統、90系統、91系統、100系統などが挙げられます。

車両

石屋川営業所には、日野、いすゞ、UDトラックスの各メーカーの車両が在籍しています。過去には三菱ふそう製の車両が中心でしたが、2023年1月現在では三菱ふそう車は在籍していません。

不祥事

2008年、石屋川営業所は、魚崎営業所のエリア内で無断で臨時バスを増発していたことが発覚し、関係者への懲戒処分が行われました。

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