神戸市立工業高等専門学校

神戸市立工業高等専門学校について

神戸市立工業高等専門学校（通称：神戸高専）は、兵庫県神戸市に位置する公立の高等専門学校であり、1963年に設立されました。元々は神戸市立六甲工業高等学校から改編され、技術者育成の場として数多くの専門知識と技能を持つ人材を輩出してきました。2023年4月1日からは神戸市公立大学法人によって設置と運営が行われています。

学生と教職員

神戸高専は現在、本科学生が1,192人、専攻科の学生が54人、合計で1,246人の学生が在籍しており、96人の教職員が教育を担っています。学生たちは、科学技術の専門教育を受けることで、高度な技術者としての基礎を築いています。

沿革

神戸高専の歴史は1957年に始まります。当初は神戸市立六甲工業高等学校として設立され、その後、1963年に六甲工業高等専門学校に改組されて開校しました。学科構成は機械工学科、電気工学科、土木工学科、工業化学科など多岐にわたっており、1988年には電子工学科も開設されました。2000年には新たに専攻科が設置され、さらなる専門性を追求しています。

学科構成

本科では、機械工学科、電気工学科、電子工学科、応用化学科、都市工学科の5つの学科が存在します。機械工学科はさらに選択コースとしてロボティクス・デザインコースとエネルギー・システムコースがあります。専攻科には機械システム工学専攻、電気電子工学専攻、応用化学専攻、都市工学専攻が設置されています。

学校施設

神戸高専には充実した学校施設があります。普通教室や特別教室、実験室などが整備され、情報教育センターや食堂も完備されています。また、図書館は約80,000冊の蔵書を有し、314種の雑誌も揃えており、地域住民の利用も可能です。

体育関連の施設としては、広大な運動場やテニスコート、屋内の体育館やトレーニングルームがあり、学生たちが健康を維持できる環境が整っています。

入試情報

入試では、機械工学科が80名、他の学科はそれぞれ40名の募集があります。推薦選抜と学力検査選抜が行われ、特に学力検査は全国の高専共通の問題が使用されます。合格のラインは公表されていませんが、一般的には75%程度の得点が必要とされます。

学校の規定

神戸高専は基本的に服装の規定が緩やかで、制服はないものの、私服での登校が許可されています。ただし、未成年の学生が多いため、校内では飲酒が禁止されており、喫煙も本科生のみが制限されています。

著名な卒業生

著名な卒業生には、お笑いタレントの井川修司さんや声優の中井和哉さんがいます。また、医学者の西浦博さんや電子通信工学の権威である益一哉さんなど、多くの専門分野で活躍する人材を輩出しています。神戸高専は時代に合わせた技術者育成を行い続けており、地域社会にも貢献しています。

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