神戸市立駒ケ林中学校

神戸市立駒ヶ林中学校：地域と歩む歴史ある学校

神戸市立駒ヶ林中学校は、兵庫県神戸市長田区に位置する公立中学校です。1947年4月22日、戦後教育改革による新制中学校制度発足と同時に開校しました。当初は長楽小学校（現在の駒ヶ林小学校）を仮校舎として、教職員10名、生徒388名でスタートしました。その後、1950年に現在地へ移転。歴史を紐解くと、1949年から11年間、全国でも先駆けて夜間中学校を開設していたという興味深い事実も明らかになります。

阪神淡路大震災と地域貢献

1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災では、駒ヶ林中学校は全館を開放し、約1600名の被災者を避難者として受け入れました。震災直後から、生徒たちは物資の運搬や配分、仮設住宅の清掃活動などに積極的に参加し、地域社会に貢献しました。この経験を礎に、2000年には生徒会組織内にボランティア委員会が設立され、募金活動、校内美化、地域清掃活動など、多様なボランティア活動が現在も継続されています。地域に貢献する精神は、学校教育の重要な柱となっています。

教育活動：部活動と特色ある取り組み

駒ヶ林中学校では、活発な部活動が展開されています。運動部には野球部、バスケットボール部、卓球部、柔道部があり、文化部には吹奏楽部、美術部、家庭科部があります。それぞれの部活動で生徒たちは、仲間との協調性や責任感、目標達成能力を培っています。

特に、ボランティア委員会の活動は学校を象徴する取り組みです。地域清掃活動、街頭募金活動、地域イベントである「一七市」への参加などを通して、生徒たちは地域社会との繋がりを深め、社会貢献の大切さを学んでいます。また、「駒中太鼓」も学校を代表する活動の一つとして、地域行事などで演奏を披露しています。

制服とアクセス

制服は、男子が冬服（標準的な学生服）、夏服（カッターシャツ、スラックス）、女子が冬服（ブレザー、ベスト、カッターシャツ、吊りスカート）、夏服（カッターシャツ、吊りスカート）と、比較的オーソドックスなスタイルです。

交通アクセスは、神戸市営地下鉄・JR新長田駅から西へ徒歩3分、阪神高速3号神戸線湊川ICから西へ5分と、非常に便利です。

周辺環境と連携

駒ヶ林中学校の通学区域は、神戸市立駒ヶ林小学校の通学区域と同一です。隣接する中学校としては、神戸市立長田中学校、神戸市立西代中学校、神戸市立太田中学校、神戸市立鷹取中学校が挙げられます。これらの学校との連携も図りながら、地域全体で生徒たちの育成に力を入れています。

神戸市立駒ヶ林中学校は、歴史と伝統を重んじながら、地域社会との連携を密にし、生徒一人ひとりの成長をサポートする、温かい雰囲気の学校です。地域に根ざした教育活動は、これからも未来を担う生徒たちの育成に大きく貢献していくことでしょう。

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