神戸市電湊川線

神戸市電湊川線：湊川公園と新開地を結んだ短い歴史

神戸市電湊川線は、兵庫県神戸市において、湊川公園西口停留場から新開地停留場までを結んでいた路面電車路線です。全線廃止から半世紀以上が経過した現在でも、その短いながらも重要な歴史は、神戸の街の歴史を語る上で欠かせないものとなっています。

湊川公園西口から新開地へ

湊川線は、山手・上沢線と一部区間で線路を共有していました。具体的には、山手・上沢線との分岐点から湊川公園西口停留場までは、両線が重複する区間となっていました。この重複区間を含め、湊川線の全線距離は比較的短く、わずか0.503kmでした。しかしながら、その短い路線は、地元住民にとって重要な交通手段として機能し、日々の生活を支えていました。

開業から廃止まで

湊川線の歴史は、1922年（大正11年）7月12日に、湊川公園西口停留場と新開地停留場間の運行開始に始まります。それから約46年間、神戸の街の風景に溶け込むように運行を続けました。その間、1963年から1965年頃にかけて湊川公園停留場が廃止されるなど、変化もありました。そして、1968年（昭和43年）4月21日、湊川公園西口停留場から新開地停留場間の廃止により、湊川線は全線廃止という歴史の幕を閉じました。

1962年の様子

1962年7月当時の資料によると、湊川線には複数の停留場が存在し、いくつかの系統が運行されていました。これらの資料は、当時の湊川線の運行状況や、利用者の様子を垣間見ることができ、貴重な歴史的資料となっています。残念ながら、この資料から具体的な停留場の名称や系統の詳細を全て記述することはできませんが、当時の様子を知る上で重要な手がかりとなっています。

参考文献

湊川線の歴史を知る上で役立つ参考文献として、以下の資料が挙げられます。これらの資料には、路線図や運行系統図といった視覚的な資料に加え、詳細な記述が多数含まれており、湊川線の歴史研究に大きく貢献しています。

鉄道廃線跡一覧表（兵庫県内） - 神戸・兵庫の郷土史
神戸市電湊川線 路線図 - 鉄道歴史地図
昭和37年7月現在の電車運転系統図
昭和41年3月頃の路線図

これらの資料を参考に、湊川線の歴史をより深く理解することができるでしょう。短い期間ながらも、神戸の街の発展に貢献した湊川線の歴史は、これからも多くの人々に語り継がれていくことでしょう。

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