神戸市電高松線

神戸市電高松線：地域の足として40年間を駆け抜けた路面電車

神戸市電高松線は、神戸市電を構成していた路線の一つであり、神戸市内の高松停留場と東尻池2丁目停留場を結んでいました。1928年の開業から1971年の廃止まで、地域住民の生活を支える重要な交通手段として活躍しました。

開業から廃止までの歴史

高松線の歴史は1928年（昭和3年）に始まります。まずは4月1日に東尻池2丁目停留場から東尻池6丁目停留場間が開業、その後8月14日には東尻池6丁目停留場から東尻池7丁目停留場間が開業しました。そして同年11月19日には、東尻池7丁目停留場から高松停留場間が開業し、全線開通となりました。

その後、1962年（昭和37年）以前には、東尻池6丁目停留場と東尻池7丁目停留場は廃止され、高松停留場は高松分界点という扱いへと変更されています。これは路線の縮小、あるいは他の路線との接続点としての役割変化を示唆しています。

そして、1971年（昭和46年）3月14日、東尻池2丁目停留場から高松分界点間が廃止されたことにより、高松線は全線廃止となりました。長きにわたって地域社会に貢献した高松線は、その歴史に幕を閉じました。

駅と運行系統

1962年7月時点での駅は、東尻池2丁目停留場、（廃止された）東尻池6丁目停留場、（廃止された）東尻池7丁目停留場、そして高松分界点（旧高松停留場）がありました。運行系統は、当時の資料によると、複数の系統が運行され、高松線の一部区間を通過していたようです。これらの運行系統の詳細については、当時の路線図や運転系統図などを参照する必要があります。残念ながら、本稿では具体的な運行系統の詳細は不明です。

参考文献

高松線の歴史を紐解く上で参考となった資料は以下の通りです。

鉄道廃線跡一覧表（兵庫県内） - 神戸・兵庫の郷土史
昭和37年7月現在の電車運転系統図
* 昭和41年3月頃の路線図

これらの資料は、高松線の開業から廃止までの経緯、駅の変遷、運行系統などの詳細な情報を含んでおり、本稿の作成に大きく貢献しました。

まとめ

神戸市電高松線は、昭和初期から昭和40年代にかけて、神戸市の発展を支えた重要な交通手段でした。しかし、時代の流れとともに廃止され、現在は当時の面影を探すことは困難となっています。それでも、高松線が地域社会に与えた影響は大きく、その歴史は、地域住民の記憶の中に大切に保存されていることでしょう。この稿が、高松線の歴史を後世に伝える一助となれば幸いです。

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