神様ゲーム (宮崎柊羽)

神様ゲーム

『神様ゲーム』は、宮崎柊羽によって書かれた日本のライトノベルシリーズです。イラストは七草が担当し、角川スニーカー文庫から長編8巻、短編集3巻が刊行されました。

概要

このシリーズは、神様と呼ばれる存在が人間にゲームを挑むという奇抜な設定から始まります。主人公である秋庭多加良を中心とした叶野学園高校生徒会のメンバーが、地球の命運を賭けたゲームに巻き込まれていく様子が描かれています。神様たちはそれぞれ独自の目的や願いを持っており、それがゲームを通して明らかになっていきます。

あらすじ

長編

各巻ごとに異なる神様が登場し、様々なゲームが繰り広げられます。例えば、最初のゲームは「かくれんぼ」であり、生徒会メンバーは神様を探すことになります。しかし、物語が進むにつれて、ゲームはより複雑になり、登場人物たちの過去や秘密が明らかになっていきます。

神様ゲーム カミハダレニイノルベキ: 神様が人間に「かくれんぼ」を挑み、生徒会がそのゲームを引き受ける。秋庭多加良は、叶野市の土地神〝かのう様〟と別のゲームを同時進行していた。
神様ゲーム2 カミハナニヲエラブベキ: キララという少年が現れ、秋庭多加良に挑戦する。生徒会は〝かのう様〟が持ち込んだ〝○×ゲーム〟に巻き込まれ、叶野市の時間が止まる危機に立ち向かう。
神様ゲーム3 カミハダレガマモルベキ: 和彩波に招待された生徒会は、〝かのう様〟の祭りに参加する。しかし、黒猫の仮面を被った集団が現れ、〝かのう様〟を奪おうとする。
神様ゲーム4 カミハダレトオドルベキ: 仲間だと思っていた羽黒花南が敵である黒猫だと判明。生徒会は花南を信じ、〝かのう様〟を取り戻すために動き出す。
神様ゲーム5 カミハナミダヲサガスベキ？: 土地神〝かのう様〟が「鳥追いゲーム」を開始。逃げ出した〝雨の鳥〟を捕まえるため、生徒会は危険なゲームに挑む。
神様ゲーム6 カミハナニヲイダクベキ？: 魔神によって叶野市がすごろく盤と化し、秋庭多加良は謎の生物〝タマちゃん〟と共に魔神とゲームをする。最終目的は〝神を創る〟こと。
神様ゲーム7 カミハナニヲハコブベキ？: 秋庭多加良は〝かのう様〟に頼まれ、和家を訪れる。そこで移動遊園地を発見し、王冠をめぐる王様ゲームに参加することになる。

短編集

短編集では、日常を舞台にした4つのゲームが描かれています。これらのゲームは、本編とは異なる雰囲気を持っており、より気軽に楽しめる内容となっています。

神様とゲーム ハレ／クモリ／アメ／ニジ: 冬休み明け、〝かのう様〟が持ち込んだ切断された〝手〟を辿る宝探しゲームが始まる。
神様でゲーム ソラ／ホシ／カゼ／ヒビ: 秋庭多加良と生徒会メンバーは、叶野学園内に隠された108個のエンブレムを探すことになる。
神様もゲーム カガミ／ガラス／ヒカリ／アソベ: 秋庭多加良は黒い×マークが付けられた鏡を見つけ、叶野学園に伝わる〝真実の鏡〟の呪いを調査することになる。

登場人物

秋庭 多加良: 本作の主人公。叶野学園高校生徒会副会長。頭脳明晰で自信家だが、鈍感な一面も持つ。
鈴木 朔: 叶野学園高校生徒会会長。常人には理解できない言動が多いが、実は人間に〝かくれんぼ〟を持ち込んだ神様。
尾田 一哉: 叶野学園高校生徒会会計。繊細でツッコミ役。多加良の幼馴染み。
桑田 美名人: 叶野学園高校生徒会書記。ポーカーフェイスだが優しい。武術の使い手。
羽黒 花南: 叶野学園高校生徒会臨時採用。能天気でドジな性格。強い霊感を持つ。
かのう様: 叶野市限定で力を使える土地神。腹黒い性格で、生徒会メンバーをゲームに巻き込む。
和 彩波: 叶野学園理事長の娘。かのう様の憑坐。多加良に好意を寄せている。

特徴

神様と人間のゲーム: 神様が人間にゲームを挑むという斬新な設定が魅力。
個性的なキャラクター: 主人公をはじめ、生徒会メンバーや神様など、魅力的なキャラクターが多数登場。
予測不能な展開: ゲームの内容や登場人物たちの思惑が複雑に絡み合い、読者を飽きさせない。

書籍情報

長編: 神様ゲーム1〜8
短編集: 神様とゲーム、神様でゲーム、神様もゲーム

コミカライズ

吉村工によってコミカライズされ、『月刊Asuka』で連載されました。

もう一度検索