神田真由美

神田 真由美（かんだ まゆみ）

概要

1957年10月11日生まれ、福岡県北九州市出身の元女流棋士です。関根茂九段門下。日本将棋連盟に所属した後、日本女子プロ将棋協会（LPSA）の設立に参加し、移籍しました。LPSAにおける棋士番号は6番でした。2009年に現役を引退しています。

棋士としての歩み

将棋道場を経営していた父親の影響を受けて、幼い頃から将棋に親しむ環境にあった神田真由美は、自然と将棋の世界へと足を踏み入れました。アマチュアとして実力をつけ、1979年には長野東急アマ女流将棋大会で優勝という実績を残しています。この実績が評価され、同年11月、女流2級として日本将棋連盟所属の女流棋士となり、プロとしてのキャリアをスタートさせました。当時の女流棋士番号は旧15番でした。

プロ入り後は順調に昇級を重ね、1981年4月には女流1級へ昇級しました。さらに研鑽を積み、1989年3月には女流初段への昇段を果たしています。棋士として長年にわたり活動し、2004年には現役勤続25年の表彰を受けました。これは、四半世紀にわたり将棋界に貢献してきた証と言えるでしょう。

LPSA設立への参加と活動

2007年、女流棋士を取り巻く環境の変化の中で、日本女子プロ将棋協会（LPSA）が設立される運びとなった際、神田真由美はその旗揚げに積極的に参加しました。同年、長年所属した日本将棋連盟からLPSAへと籍を移し、新たな組織の一員として活動を開始しました。LPSAでは、棋戦への参加はもちろんのこと、普及活動にも力を入れました。特に、島井咲緒里女流棋士と共にLPSAのファンクラブ「Minerva」（ミネルヴァ）の運営を担当し、ファンとの交流を深め、女流棋界の発展に貢献しようと尽力しました。

引退

2009年3月31日、神田真由美は現役からの引退を発表しました。これは、当時の女流棋士に適用されていた降級点に関する規定によるものでした。プロ棋士としての通算成績は、103勝281敗でした。勝敗だけでは測れない、多くの対局や将棋普及への貢献があったキャリアであったと言えるでしょう。引退翌日の2009年4月1日付で、引退女流棋士の昇段規定により女流二段に昇段しています。

昇段履歴

1979年11月：女流2級としてプロ入り
1981年04月：女流1級
1989年03月：女流初段
2009年03月31日：現役引退（降級点規定による）
2009年04月01日：女流二段（引退による規定昇段）

関連事項

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