神道修成派

神道修成派について

神道修成派（しんとうしゅうせいは）は、日本の教派[[神道]]の一つで、東京都杉並区松庵にその法人本部である教庁を設置しています。この教派は、神道十三派の中でも特異な位置づけをしており、1869年に新田邦光によって開教されました。1869年から1873年にかけて、修成講社として正式に成立し、1876年には神道修成派として独立した一派となりました。

神道修成派で崇拝されている祭神は、天之御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神、伊邪那岐大神、天照大御神、そしてその他の神々を含む「修成大神」として知られる存在です。教義には儒教の影響が見られることが特徴であり、日常生活における倫理観の形成にも寄与しています。現在、信者数は約6,702人とされています。

教典と附録

神道修成派の教義は、以下の主要な教典から成り立っています:

1. 『修道 溯源』 - 大司徒 新田邦達訳注
2. 『修成道 教典』 - 大司徒 新田邦達訳注
3. 『顕幽 略説』 - 文学博士 佐々木英夫訳注

さらに、附録として『修成 教法』も存在し、これらの文献は教義の根幹を成しています。

聖地と祭り

神道修成派の二つの聖地は「大元祠（だいげんし）」と呼ばれています。大元祠には、「山上祠」と「山下祠」の二つの部分があります。山上祠は静岡県磐田市の秩山の山頂に位置しており、本殿は市営獅子ヶ鼻公園の近くにあります。一方、山下祠は教祖教霊殿などが設置されており、徒歩15分ほどの丘の上に位置しています。

神道修成派では、祭事が盛んに行われており、年間を通じて様々な大祭が執り行われます。山上祠では、毎月第一日曜日に行われる月次祭や、星祭大祈祷（2月5日）、大祭（4月の第一週の金・土曜日）があります。また、山下祠の教霊殿でも月次霊祭や教祖教霊祭（11月24日、25日）が行われています。本庁での大祭は、10月の体育の日に行われます。

歴代管長

神道修成派の歴代管長には、以下のような人物が名を連ねています:

• - 新田邦光
• - 新田邦貞
• - 新田邦達
• - 新田邦夫（政治学者、1972年7月から管長に就任）

このように、神道修成派は自身の教義、祭祀、歴史を持つ宗教団体として活動を続けており、日本の宗教文化の一翼を担っています。信者や興味を持つ人々に向けた様々なイベントや文献も存在し、教義を深く理解する手助けをしています。また、教派の特色や神々への信仰を学ぶための情報源も多く、新たな信者の拡大が期待されています。

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