福山市民球場

福山市民球場について

福山市民球場（ふくやましみんきゅうじょう）は、広島県福山市水呑町にある野球場で、正式名称は福山市竹ヶ端運動公園野球場です。しかし、地域の人々には一般的に福山市民球場という名前で親しまれています。この球場は福山市が所有し、公益財団法人福山市スポーツ協会が管理運営を行っています。

歴史と運営

1974年に開場し以来、高校野球の広島県予選をはじめ、大学や社会人などの公式戦で活躍しています。プロ野球チームの広島東洋カープもオープン戦や公式戦をここで開催してきましたが、両翼の狭さや施設の老朽化が影響し、公式戦は2011年以降行われていません。しかし、オープン戦は依然として行われています。

福山市民球場はその後数回にわたって改修が施されており、1988年にはナイター設備や内野スタンドの増築が行われ、1996年にはスコアボードの更新、さらに2002年には内外野フェンスが改修されました。これらの改修は、観客の安全確保やフィールドの狭隘さをカバーするために必要でした。

収容能力と構造

内野スタンドは二層式であり、特に一塁側と三塁側のスタンドはメインスタンドよりも多くの観客を収容可能です。福山市民球場の収容人数は15,453人で、内訳はメインスタンドの個別座席が2,305席、内野席が6,148席、外野芝生席が7,000席となっています。また、ナイター設備は最大照度が1820Lxで、照度は4段階に切り替えることができます。

この球場のフィールドは両翼が90mで、中堅が120mと比較的狭いため、特に一軍公式戦を開催するのに適しているとは言えません。このため、広島市内には阪神甲子園球場をモデルにした広島県立びんご運動公園野球場が存在しています。

命名権とエピソード

2020年4月からは、エブリイという企業がネーミングライツを取得し、「エブリイ福山市民球場」として知られています。この契約は2025年3月まで続きます。

この球場には数多くの主要な試合エピソードがあります。1988年には広島対中日のナイター戦が初めて開催され、2010年にはプロ野球史に残る、オリックスが10者連続安打を達成した試合が行われました。この試合は両チームが合計31得点、43安打を記録し、大きな話題となりました。これらの試合は福山市民球場の歴史において印象的な瞬間となっています。

交通アクセス

福山市民球場へのアクセスは非常に便利です。福山駅から鞆鉄道バスを利用し、「運動公園」バス停で下車するか、タクシーでも約10分で到着します。

福山市民球場は、地域のスポーツイベントの中心としてだけでなく、地元の人々に愛される場所でもあり、今後とも多くの人々に利用されることでしょう。

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