福山市立山野中学校

福山市立山野中学校について

福山市立山野中学校は、広島県福山市の山野町に位置し、公立の中学校として地域の教育を担ってきました。この学校は1947年（昭和22年）4月1日に、新しい学制に基づいて「山野村立山野中学校」として設立されました。その後、1955年に深安郡加茂町が成立するのに伴い「加茂町立山野中学校」に改称され、1975年には加茂町が福山市に組み込まれたことから「福山市立山野中学校」と名を変えました。

学校の所在地は、南側に流れる小田川から北へ展開する山間部で、古くからの農村風景が広がっています。福山市内でも最も北部に位置し、山野町全域が学区となっていました。

学校の沿革と特徴

学校の歴史は1947年の開校からはじまり、時代とともに地域の変遷を反映してきました。1976年に、山野町が旧深安郡山野村の区域から独立する際に、所在地の名称が再度変更されるなど、地域の異動に敏感に応じてきました。2023年には閉校を迎え、2月には閉校式が行われ、3月31日に正式に閉校となりました。

地理と交通

山野町は高梁川の支流である小田川に沿った地域で、美しい自然環境が魅力です。また、山野峡や中国自然歩道といった観光名所が点在しており、自然を楽しめる場所でもあります。しかし、交通事情には難点があり、県道は狭隘な場所が多く、大型車の通行が困難です。バス便も限られており、福山市中心からのアクセスには手間がかかります。

最寄りの鉄道駅は井原鉄道の井原駅で、そこからバスを利用して山野下市バス停まで向かう必要があります。バス停からは徒歩数分の距離に学校がありました。

学区域と進学

山野中学校は、福山市立山野小学校からの進学者が主な生徒であり、通常は全ての小学校児童がそのまま進学しました。しかし、2002年まで存在した福山市立山野北小学校は、生徒数減少により2023年に廃校となっています。それにより、山野領域は福山市立山野小学校が実質的に唯一の小学校として機能することになりました。

主要施設と地域資源

学校周辺には、福山市役所加茂支所や山野民俗資料館、福山北警察署山野駐在所などの主要な公共施設があります。また、自然景観も豊富で、小田川の美しい川岸や、教育機関としての役割を果たした福山市立山野小学校など、地域にとって重要な存在でした。

福山市立山野中学校はその歴史とともに地域の教育に貢献し続け、閉校を迎えた今もその影響は地域内に残ることでしょう。

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