福山市竹ヶ端運動公園陸上競技場

福山市竹ヶ端運動公園陸上競技場

福山市竹ヶ端運動公園陸上競技場は、広島県福山市の竹ヶ端運動公園内に位置する陸上競技専用のスタジアムです。この施設は福山市が所有し公益財団法人福山市スポーツ協会によって運営されています。開場は1978年であり、それ以来地域のスポーツ活動を支える重要な場となっています。

設備と機能

この競技場は日本陸上競技連盟の第2種公認を受けており、競技に必要な基本的な設備が整っています。トラックの長さは400mで、8レーンが設けられています。また、トラックは全天候型に舗装されており、一般的な天候条件での利用が可能です。フィールドは天然芝で整備され、陸上競技だけでなくサッカーにも利用されるマルチスポーツ施設です。

メインスタンドには3781人が収容できるスペースがあり、さらに芝生席ではおおよそ6300人を収容できます。照明塔は4基設置されており、明るさは最大1000ルクスに達し、夜間のイベントや試合でも安心して競技が行えます。また、電光掲示板も設備されており、観客への情報提供がされています。

歴史とイベント

福山市の陸上競技の中心として、毎年「ふくやまマラソン」などの重要なスポーツイベントが開催されています。この競技場は、サッカーの天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会や中国サッカーリーグの公式戦など、幅広いスポーツイベントにも使われており、地域のスポーツ振興にも寄与しています。

特に、1994年にはアジア大会の女子サッカー競技もこの場で行われました。さらに、同年のJリーグでは、9月21日にサンフレッチェ広島対ガンバ大阪の試合も開催され、全国的にも注目を集める場となりました。

命名権の取得

2020年4月1日からは、福山市に本社を持つ福山通運が命名権を取得し、愛称が「福山通運ローズスタジアム」となりました。この使用権は2025年3月までの5年間で、年間契約料は600万円です。このように、地域企業がスポーツ施設の運営に関与することで、地域活性化に寄与しています。

アクセス

福山駅からは鞆鉄バスを利用し、「福山商業高校前」バス停で下車後、徒歩約10分の距離です。また、「運動公園」行きのバス（現在は廃止）や「竹ヶ端」行きで「運動公園」バス停下車の場合は、さらに近距離でアクセスできます。

地域のスポーツ振興と、様々なイベントの開催を支える福山市竹ヶ端運動公園陸上競技場は、今後も多くの人々にとって大切な場所として親しまれていくことでしょう。

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