福岡市立照葉小中学校

福岡市立照葉小中学校

福岡市立照葉小中学校は、福岡県福岡市東区香椎照葉二丁目に位置する公立の小学校および中学校です。この学校は、福岡アイランドシティという新たな開発地域に暮らす子どもたちのために計画・設立されたもので、既存の大規模校からの分離ではなく、特定のエリアを校区とする全く新しい学校として誕生したという特徴があります。

沿革

福岡アイランドシティのまちづくりが進む中で、学校設立に向けた準備は始まりました。2004年（平成16年）4月には、福岡市教育委員会に「先進的学校整備調査担当」が設けられ、新しい学校のあり方に関する検討が進められました。そして、アイランドシティへの入居が本格化するに伴い、まず2007年（平成19年）4月1日に照葉小学校が開校しました。翌年の2008年（平成20年）4月1日には、同じ敷地内に照葉中学校が開校し、小中一貫校の形態ではありませんが、一体的な立地を持つ学校として運営が開始されました。

地域の急速な人口増加に対応するため、特に小学校の児童数は増加の一途をたどりました。これを受け、小学校の校区はその後2度にわたり分離・再編されることになります。2019年（平成31年）には、小学校の一部の区域が分離し、新たに福岡市立照葉北小学校が開校しました。さらに、2024年（令和6年）には、小学校の別の一部区域が分離し、福岡市立照葉はばたき小学校が新設されました。これらの学校分離は、アイランドシティにおける教育環境を整備し、増加する児童数に対応するための重要な措置となっています。

通学区域と所在地

本校の通学区域は、福岡アイランドシティのほぼ全域を占めています。具体的には、みなと香椎の一丁目から三丁目、および香椎照葉の一丁目から七丁目にお住まいの児童・生徒が通学しています。学校はアイランドシティの東側に位置しており、近隣には西鉄バスの「照葉小中学校前」バス停があり、公共交通機関でのアクセスも比較的便利です。

学校生活：クラブ活動と部活動

学校では、児童・生徒の多様な関心や才能を育むため、様々な活動の機会を提供しています。

小学校では、放課後のクラブ活動が盛んに行われています。運動系のクラブには、サッカー、ソフトボール、バスケットボール、ソフトバレー・バドミントン、ダンス、ドッジボール、卓球といった身体を動かす活動があります。文化系のクラブはさらに多彩で、クラフト、音楽、科学、パソコン、ゲーム、伝承・文化、パフォーマンス、百人一首、イラスト、折り紙、手芸、調理、読書など、芸術、学術、伝統文化、創造性といった幅広い分野にわたる活動が提供されており、児童は自身の興味に合わせて参加することができます。

中学校では、部活動が中心となります。運動部には、サッカー部、男女バスケットボール部、男女卓球部、ソフトテニス部、軟式野球部、男女バドミントン部があります。多くの部活動が熱心に活動しており、特に女子バスケットボール部、男子バスケットボール部、女子卓球部、ソフトテニス部（ダブルス）、軟式野球部は、市大会への出場経験を持つなど、日頃の練習の成果を発揮しています。文化部としては、吹奏楽部、美術部、放送部が活動しており、それぞれの分野で創造的な活動や表現活動に取り組んでいます。これらの部活動やクラブ活動は、生徒たちが協調性や責任感を育み、目標に向かって努力する大切な学びの場となっています。

福岡市立照葉小中学校は、比較的新しい学校でありながら、アイランドシティという独自の環境の中で、地域に根ざした教育活動を展開しています。地域の発展と共に成長を続ける学校として、今後も子どもたちの健全な育成に貢献していくことが期待されます。

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