福岡市立西福岡中学校

福岡市立西福岡中学校

福岡市立西福岡中学校（ふくおかしりつにしふくおかちゅうがっこう）は、福岡県福岡市早良区小田部三丁目32番1号に位置する公立中学校です。「西中（にしちゅう）」の愛称で地域に親しまれています。多様な地域を校区に含み、地域社会とともに歩んできた歴史を持っています。

概要

本校の校区は、原、小田部、有田といった住宅地に加え、大規模な室住団地も含まれています。生徒構成としては、主に原西小学校および有住小学校の卒業生が多くを占めています。これらの地域から通学する生徒たちが、日々の学校生活を送っています。

沿革

福岡市立西福岡中学校の歴史は、第二次世界大戦後の教育制度改革の中で始まりました。

1947年（昭和22年）: 新制中学校として開校しました。当初は県立西福岡高校（現在の福岡講倫館高校）の校舎を借りて授業が行われていました。
1949年（昭和24年）: 現在の本校の敷地へと移転が実現しました。この年には西側の校舎に12の教室が完成しました。
1950年（昭和25年）: 教育環境の拡充が進み、東側の校舎に6つの教室が増築されました。また、学校の顔となる校門が完成し、学校の象徴である校旗もこの年に制定されました。
1951年（昭和26年）: 音楽教室と図書室を兼ね備えた施設が竣工し、生徒たちの学習環境がさらに整備されました。
1955年（昭和30年）: 校歌が制定されました。作詞は初代PTA会長を務めた松口栄太氏、作曲は森脇憲三氏によるものです。この校歌は、現在も生徒たちに歌い継がれています。
1961年（昭和36年）: 地域内の生徒数増加などに対応するため、城南中学校が本校から分離して開校しました。
1968年（昭和43年）: 同様に、梅林中学校が本校から分離独立しました。
1970年（昭和45年）: 新しい教室が12教室完成し、学校の収容能力が向上しました。加えて、体育館も竣工し、生徒たちの体育活動や集会などに利用されるようになりました。
1972年（昭和47年）: 30人学級体制が導入され、よりきめ細やかな指導が可能となりました（この体制は1995年（平成7年）度まで続きました）。また、知的障害を持つ生徒のための特殊学級が新設され、多様なニーズに応える教育が始まりました。
1973年（昭和48年）: 壱岐中学校が本校から分離して開校しました。また、生徒の体力向上や水泳授業のためにプールが竣工しました。
1976年（昭和51年）: 原北中学校が創立されました。これは、本校の校区再編にも影響を与えました。
1979年（昭和54年）: 田隈中学校の創立に伴い、次郎丸団地に居住していた2・3年生の生徒たちが、新しい学校へ分離転出しました。
1981年（昭和56年）: 次郎丸中学校が創立されたことに伴い、該当地域の2・3年生が再び分離転出するという動きがありました。
1992年（平成4年）: 学校施設の老朽化などに対応するため、新しい講堂、体育館、そしてプールが竣工しました。これにより、教育環境が大幅に改善されました。

教育理念

本校は、「英知」「礼節」「剛健」を校訓として掲げています。これは、知性を磨き、礼儀を重んじ、心身ともに健やかであることを目指す教育の根幹を示しています。

さらに、日々の生活の中で生徒たちが実践すべき行動指針として、「心の3箇条」を定めています。それは、「よい笑顔」「よい挨拶」「よい態度」です。これらの目標を通じて、生徒たちは明るく、礼儀正しく、前向きな姿勢を育むことが奨励されています。

交通アクセス

福岡市立西福岡中学校は、主要な交通網からも比較的近い場所にあります。学校の北側およそ100メートルには国道202号が東西に走っており、交通の便が良い立地です。

公共交通機関としては、西鉄バスの利用が便利です。最寄りのバス停留所には、「西福岡中学校東口」、「小田部二丁目」、「小田部四丁目」があり、学校へのアクセス手段として利用されています。

著名な出身者

本校の卒業生の中には、社会の様々な分野で活躍している方々がいます。

片山瞳：モデル、女優（1995年度卒業）

関連事項

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外部リンク

* 福岡市立西福岡中学校の公式サイト

本校は、開校以来、地域の発展や時代の変化に応じながら、多くの卒業生を輩出してきました。今後も地域社会との連携を大切にし、生徒たちの健やかな成長を支援していきます。

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