福岡県農業協同組合中央会

福岡県農業協同組合中央会 (JA福岡中央会)

福岡県農業協同組合中央会は、福岡市中央区に本部を構える農業協同組合で、通称JA福岡中央会としても知られています。この組織は、福岡県内に存在するさまざまな農業協同組合やその連合会に対して、主に経営指導や情報提供、政策に関する提言を行う役割を担っています。

概要

農協法の改正に基づいて、2019年9月30日には農協連合会に移行しましたが、その後も「中央会」という名称は使用されています。設立以来、組合員の経営基盤を強化するための取り組みを推進し、条件が整う地域では合併による規模の拡大を支援してきました。特に2003年には県内の総合農協を3つの大きな農協に統合する計画を発表し、これに基づいて段階的な合併を進めた結果、2013年には県内の総合農協の数が20にまで減少しました。

その後、政府からの農協改革案や信用事業・共済事業の収益悪化に対応して、2017年には「県域オールJA構想」を打ち出し、2022年までに県内の20の総合農協を単一農協に統合することを目指しました。しかし、2018年にはいくつかの組合が不参加を決定し、合併推進本部の設立は遅れました。それでも、福岡県農業協同組合中央会はこの構想に関して研究を続けました。

新たな統合計画

その結果を受けて、2021年5月には新たな県域統合計画を発表しました。この計画では、2030年度を統合の目標時期として設定し、2025年度までには各組合の経営改革や事業連携、合併などを進めてから中間検証を行い、さらに2027年度に統合の実現時期を提案することとしています。また、統合に向けた課題の一つである収益力の格差についても、共通の経営基盤強化指標を設定し、これを通じて格差を縮小させる取り組みを進める方針です。この新たな計画は、2021年11月に開かれた第43回JA福岡県大会で決議され、正式に採択されました。

沿革

福岡県農業協同組合中央会の歴史は長く、1948年6月に設立された福岡県指導農業協同組合連合会が前身です。1954年には農協法の改正に伴い、福岡県農業協同組合中央会が正式に発足しました。その後、1963年には組織を20支会から3支所体制に再編成し、1994年には支所制を廃止しました。そして2019年には農協連合会へと移行しました。

施設と関連組織

本所としてはJA福岡教育センターがあり、さらには子会社として株式会社JA福岡県協同情報センターも存在します。これにより、福岡県農業協同組合中央会は、農業に関わるさまざまな活動や支援を行い続けています。

まとめ

福岡県農業協同組合中央会は、地域の農業協同組合を支援し、持続可能な農業を実現するための重要な役割を果たしています。組織の強化や統合に向けた取り組みを通じて、地域全体の発展を目指しているのが特徴です。

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