福島大学附属中学校

福島大学附属中学校の詳細

福島大学附属中学校（ふくしまだいがくふぞくちゅうがっこう）は、福島県福島市にある国立の中学校で、福島大学の附属校として設立されました。一般的に「福大附属中」または「附属中」と略称され、校章には蘭の花がデザインされています。この学校は、福島大学教育学部跡地に位置し、北側には福島大学附属幼稚園、南側には福島県立福島東高等学校があります。福島県内では唯一の国立中学校として、多くの生徒を教育しています。

入学と進学

福島大学附属中学校に入学する生徒の約70%は附属小学校から進学する割合ですが、他の小学校からの入学も受け入れています。附属高校が存在しないため、多様な高校に進学しますが、多くの生徒は福島高校や橘高校に進む傾向があります。この点が、独立した進学先の多様性を示しています。

校舎と施設

校舎は独特な形をしており、変形した5角形のドーナツ型です。中央には中庭が整備され、南側には学級の教室が、北側には理科室、技術室、音楽室などの特別教室が配置されています。さらに西側には正門と各教科の準備室があり、学級部分は3階建てで、学年ごとに分かれています。特に東側には体育館、部室棟、グラウンドがあり、スポーツ活動が活発に行われています。バレーやテニスのコートも完備されており、生徒たちがスポーツを楽しむための環境が整っています。

教育システムとカリキュラム

本校は前期と後期の2期制を採用し、中間テストや期末テストによって生徒の評価が行われます。さらに実力テストも年に数回実施され、これによって生徒の学力向上を図っています。特に、東日本大震災の影響を受けた2011年度では、臨時の人事異動が行われ、教育システムにも一時的な変更が見受けられました。

部活動

福島大学附属中学校では、様々な部活動が活発に行われており、運動部には野球部やサッカー部、男女バレーボール部などが存在します。文化部も充実しており、音楽部や絵画造形部も活動しています。また、特設部として個人の習い事等で腕を磨いた生徒が競う場も設けています。

学校行事

学校では多くの行事が行われ、特に「秋蘭祭」は校内の文化祭として親しまれています。毎年10月末に開催され、各学年が多彩な発表を行います。5月には全校合唱が行われ、校内外から多くの参加者が訪れます。これらの行事を通じて、生徒たちは協力し合い、学校生活をより充実させています。

歴史

福島大学附属中学校は、1947年に福島師範学校附属中学校として創設され、その後、教育体制の変化とともに名称が変わってきました。1949年には国立学校としての認可を受け、経年とともに校舎の移転や新たな施設の整備が進み、現在の形に至っています。

交通アクセス

福島市内の交通は便利で、福島交通の路線バスやJR、阿武隈急行線を利用することができます。福島駅からは「東高校前」で下車し、徒歩おおよそ5分で到着します。

福島大学附属中学校は、地域に根ざした教育機関であり、学問やスポーツ、文化活動を通じて生徒の心身の成長を支えています。

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