福島大学附属小学校

福島大学附属小学校について

福島大学附属小学校（ふくだいがくふぞくしょうがっこう）は、福島県福島市にある国立の小学校です。この学校は福島大学に附属しており、地域の教育機関として重要な役割を持っています。略称は「福大附属小」であり、地元では「附属小」や「附小」といった呼ばれ方もされています。ほとんどの生徒は卒業後に同じ附属中学校へ進むため、教育の一貫性が保たれています。

沿革

福島大学附属小学校の歴史は1880年にさかのぼります。当初、現福島第一小学校が位置していた場所に設立されました。1899年には新しい校舎が舟場町に完成し、1951年には福島大学学芸学部附属小学校と改称されました。1961年に現在の新浜町に移転し、その後1966年に福島大学教育学部附属小学校に名前が変更されました。1980年には創立100周年を迎え、2005年には現在の「福島大学附属小学校」となりました。

校舎の概要

この学校は北校舎と南校舎の2部構成で、南校舎には1、2、6年生が、北校舎には3、4、5年生が在籍しています。南校舎は比較的新しく、1996年に完成しました。特に注目されるのは、教室の廊下側の壁が扉として開放できる構造であり、オープンスペースを設けることで学年ごとの活動がしやすくなっています。また、屋上には運動場も整備されています。

校章は「葵」をモチーフにしており、学校行事にも度々使用されています。また、校舎の周囲には多くの葵の花が植えられています。

行事と教育活動

運動会は『あおいスポーツフェスタ』として開催されており、生徒たちはチームに分かれて競技します。具体的には、クラスごとに4つのチームに分けられ、緑、黄色、青、赤の色で区別された帽子やハチマキをつけて参加し、各競技で得たポイントで優劣を競います。

特筆すべきは「地区あおい家族」という制度で、これは生徒たちを地域ごとに縦割りの班に分けるもので、上級生が中心となって地域との交流を図ります。この活動では、特別授業や地域の施設での活動も含まれ、学年を超えた交流が奨励されています。

また、宿題の量は非常に少なく、自主的な学びを重視する方針が採られています。これにより、児童は勉強の内容について自身で考える機会を得ます。

学習と校外活動

学年ごとに異なるプログラムが用意され、4〜6年生は宿泊を伴う校外学習を実施します。担当教師によって差はありますが、生徒たちは毎年新しい体験ができます。定期的に行われる発表会『うたはともだち』は、歌の発表イベントとして盛況です。

近年では、環境への配慮も重視され、給食では特別に環境ホルモンに配慮した食器が用いられています。さらに、相談室としての「ホットルーム」も設置されていて、特に不登校の児童にとってのサポートが行われています。

交通アクセス

福島大学附属小学校には、福島駅から徒歩で約20分の距離に位置しています。さらに、福島交通の市内循環バスも利用可能で、多方面からアクセスがしやすい環境にあります。

このような豊かな教育環境を提供する福島大学附属小学校は、地域に根差した教育を通じて未来の子供たちの成長を支えています。

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