福島市議会

福島市議会

福島市議会は、福島県の県庁所在地である福島市に設けられた、市民の意思を市政に反映させるための議決機関です。市民の代表者である議員で構成され、市の条例の制定・改廃、予算の決定、決算の認定といった重要事項を審議し、決定する役割を担っています。

概要

議員の任期と定数

福島市議会議員の任期は4年と定められています。現在の議員定数は35人です。この定数は、「福島市議会議員定数条例」に基づいて定められています。

所在地

現在、福島市議会の議場は福島県福島市五老内町3番1号、福島市役所の本庁舎7階にあります。将来的な移転計画があり、2025年（令和7年）3月1日には、本庁舎の西側に新たにオープンする複合施設へ移転する予定です。この新施設は「複合棟」と称され、既存の本庁舎は「庁舎棟」となります。新しい議場は複合棟の5階に設置され、市側と議員の間に議長席を配置する、全国的にも珍しい英国式の形式が採用されることになっています。

議会の運営

福島市議会は、年4回の定例会を中心に活動を行っています。定例会は通常、3月、6月、9月、12月に開催されます。

議案の審議を効率的に行うため、各種委員会が設置されています。委員会には、議会の運営に関する事項を協議する議会運営委員会のほか、特定の分野について専門的に審査する常任委員会と、特定の課題や事件などを審査するために必要に応じて設置される特別委員会があります。

常任委員会

福島市議会には、以下の4つの常任委員会が設置されています。

総務常任委員会
文教福祉常任委員会
経済民生常任委員会
建設水道常任委員会

特別委員会

現在活動している特別委員会には、主に以下のようなものがあります。

決算特別委員会
複合市民施設に関する調査特別委員会
議員定数に関する調査特別委員会

過去には、福島市議会基本条例の策定や中核市への移行に関する調査、東京2020オリンピック・パラリンピック関連の調査、議会機能継続計画の策定などに関する特別委員会も設置されていました。

議会事務局

議会の活動を補助し、議事の進行や各種調査などを行うため、議会事務局が設置されています。事務局の内部組織は、総務課（庶務係）と議事調査課（議事係、調査係）から構成されています。

議員定数の変遷

福島市議会の議員定数は、過去に何度か変更されています。主な推移は以下の通りです。

2003年（平成15年）4月27日の選挙時：38人
2008年（平成20年）8月10日、伊達郡飯野町が福島市に編入された際の増員選挙後：1選挙区38人から2選挙区39人へ変更
2011年（平成23年）7月31日の選挙時：2選挙区39人から1選挙区38人へ変更
2015年（平成27年）7月12日の選挙時：38人から35人へ削減

議会出身者

福島市議会（前身の福島町議会を含む）からは、国会議員や福島市長として活躍した人物が多数輩出されています。

福島町議会出身者

鐸木三郎兵衛（衆議院議員）

福島市議会出身者

油井徳蔵（貴族院議員）
石原洋三郎（衆議院議員）
内池久五郎（衆議院議員）
大島要三（衆議院議員）
佐藤恒晴（衆議院議員）
小杉善助（2代目福島市長）
佐藤沢（3代目福島市長）
佐藤元治（5代目福島市長）

福島市議会は、市民の意見を市政に反映させ、より良いまちづくりを進める上で重要な役割を果たしています。議員報酬や諸手当に関しては規定がありますが、詳細な金額は変動するためここでは割愛します。

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