福島運輸支局

福島運輸支局の概要

福島運輸支局は、国土交通省の地方支分部局である運輸支局の一つです。東北運輸局の管轄下にあり、陸運部門と海事部門から構成されています。それぞれの部門が別々の庁舎を構えており、広範な地域を管轄する重要な交通行政機関です。

陸運部門

陸運部門は、福島市に本庁舎を置き、いわき市内にいわき自動車検査登録事務所を有しています。本庁舎は福島県の中通り北部と中部・南部（阿武隈川西側）、会津地方、そして浜通り北部を管轄し、「福島」ナンバーの交付を主な業務としています。ただし、会津地方の一部地域では「会津」ナンバー、郡山市では「郡山」ナンバー、白河市と西白河郡では「白河」ナンバーのご当地ナンバーが交付されます。一方、いわき自動車検査登録事務所は、浜通り南部と中通り中部・南部の一部地域（阿武隈川東側）を管轄し、「いわき」ナンバーを交付しています。

海事部門

海事部門は、いわき市小名浜にある小名浜庁舎が拠点となり、福島県沖の全域を管轄しています。船舶の登録や検査など、海事に関する行政業務を担っています。

歴史

福島運輸支局の歴史は古く、1949年に運輸省福島県陸運事務所として発足しました。1955年には「福島」ナンバーの交付を開始し、1979年にはいわき支所を開設、「いわき」ナンバーの交付も開始しました。その後、1985年には福島陸運支局に改組、そして2002年には福島陸運支局と福島海運支局が統合され、現在の福島運輸支局となりました。本庁舎は旧陸運支局、小名浜庁舎は旧海運支局の庁舎を引き継いでいます。2005年以降は、市町村合併に伴う管轄区域の変更や、ご当地ナンバー制度の導入など、時代の変化に対応した組織改編や業務変更が行われています。2006年には「会津」ナンバー、2014年には「郡山」ナンバー、2020年には「白河」ナンバーのご当地ナンバーの交付が開始されています。

その他

「いわき」ナンバーは、平仮名表記のナンバープレートとして日本で初めて導入されたナンバープレートです。現在では、「なにわ」、「とちぎ」、「つくば」ナンバーなど、他の平仮名表記やご当地ナンバーも存在しています。

福島運輸支局停留所

福島運輸支局の庁舎前にある福島交通のバス停留所は、一般路線バスに加え、福島市と県内各地を結ぶ高速バスも停車します。利用者の利便性を高める重要な交通拠点となっています。利用可能な路線には、一般路線バスとして佐原、佐原経由四季の里、土湯温泉、南東北病院経由土湯温泉、第二日東、荒井、福島駅東口行きの路線や、高速バスとして福島-いわき線、仙台空港-福島-会津若松線があります。

まとめ

福島運輸支局は、長年にわたり地域の交通行政を支え、現在もその役割を担い続けています。陸運、海運両部門を備え、広範囲な地域を管轄する重要な機関として、今後も地域社会の発展に貢献していくことが期待されます。

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