福徳神社

福徳神社の概要

福徳神社（ふくとくじんじゃ）は、東京都中央区日本橋室町に位置する神社で、別名として福徳稲荷（ふくとくいなり）や芽吹稲荷（めぶきいなり）とも呼ばれています。この神社は東京メトロ三越前駅の東側に位置し、現在の社殿は2014年に新しく建てられたものです。社殿の建設は、日本橋室町東地区の開発に伴い行われ、コレド室町の北隣に位置する区画で建立されました。また、同じ敷地内には2016年に薬祖神社が移設され、福徳の森という範囲内に新たな神社が加わりました。

歴史

福徳神社の歴史は、平安時代に遡ることができ、貞観年間（859年～876年）には既にこの地に鎮座していたという記録があります。かつての日本橋室町の周辺は武蔵国豊島郡福徳村、または野口村福徳と呼ばれ、この地名から福徳稲荷の名称が生まれました。江戸時代には、江戸幕府の第2代将軍、徳川秀忠が1614年の正月28日にこの神社に参詣した際、椚の皮付き鳥居の若芽を見て「芽吹稲荷」という別名を与えられたとの伝説があります。

明治時代に入ると、福徳神社は1867年8月9日に「村社」としての地位を得て、社名も福徳稲荷から福徳神社に変更されました。さらに、関東大震災や戦後の様々な再開発の影響を受け、神社は4度の遷座を経て、2014年に現在の社殿が建設されたのです。それまでの半世紀にわたり、この神社はビルの屋上という特殊な場所に位置していました。

祭神

この神社の主祭神は倉稲魂神（くらいなたまのかみ）で、相殿として天穂日命（あめのほひのみこと）、大己貴命（おおなむちのみこと）、少名彦名命（すくなひこなのかみ）、事代主命（ことしろぬしのみこと）、三穂津媛命（みほつひめ）、さらに江戸時代前後に合祀された太田道灌（おおたどうかん）、弁財天（べんざいてん）、徳川家康（とくがわいえやす）が祀られています。

福徳神社は地域の人々に愛され、歴史的にも文化的にも重要な役割を果たしています。訪れる人々は、厳かな雰囲気の中で、これまでの歴史に思いを馳せることでしょう。神社の静寂な環境は、日々の喧騒から解放される場所として、多くの人々に癒しを提供しています。

外部リンク

• - 福徳神社 - 公式ホームページ
• - 福徳神社 (@fukutoku_mebuki) - X

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