福昌堂

株式会社福昌堂について

株式会社福昌堂（ふくしょうどう）は、東京都世田谷区北烏山に本社を構えていた出版社です。主に武道や格闘技をテーマにした書籍を発行しており、特に愛好者や実践者から高い評価を得る内容でした。福昌堂の代表的な刊行物には、「月刊空手道」と「月刊フルコンタクトKARATE」があります。これらの出版物は、空手やその他の武道、格闘技に関する知識や技術を広めるための貴重な情報源として多くの読者に親しまれていました。

発行していた主な出版物

月刊空手道

「月刊空手道」は、空手を中心に据えた情報を提供する雑誌であり、技術解説や道場紹介、選手インタビューなど多岐にわたる内容が特徴です。数十年にわたり多くの世代に支持され続け、空手界における重要なコミュニケーションツールとなっていました。

月刊フルコンタクトKARATE

「月刊フルコンタクトKARATE」は、フルコンタクト空手に特化した内容で、各競技者の技術や試合情報はもちろんのこと、フルコンタクト空手の普及を目指す活動やイベントの紹介も行っていました。特にこの雑誌は、全国各地の大会情報を詳細に取り上げていたため、多くの選手や愛好者に重宝されました。

この2つの雑誌は、2015年7月に統合され、「月刊空手道&フルコンタクト」として新たに発行されることとなりました。これにより、両者のファン層を融合し、さらに拡大することを目指しました。

武術とその経緯

福昌堂はまた、「武術」という雑誌も発行していました。この雑誌は最初の12号までは「月刊空手道」の別冊として刊行されていましたが、13号からは独立した月刊誌として発行されるようになりました。後に季刊に移行し、最終号の129号を持って休刊となりました。武術に関する知識や技術を広める役割も果たしていました。

破産と法人格の消滅

しかし、福昌堂は事業運営において厳しい経営状況に陥り、2016年1月20日には 東京地方裁判所 から破産開始決定を受けました。福昌堂の負債は約9000万円で、32名の債権者が関与していました。また、関連会社の福昌堂印刷も約7000万円の負債を抱えており、合計で約1億6000万円の負債が残されました。福昌堂印刷は2016年6月13日に法人格を消滅させたのに対し、福昌堂自身も2018年7月13日に法人格を消滅しました。

このように株式会社福昌堂は、武道や格闘技の発展に寄与してきた一方、経営の厳しさに直面し、最終的には閉じることとなりました。その歴史は、今でも多くの武道ファンや愛好者の記憶に刻まれていることでしょう。

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